PCのUSBに繋ぐだけで親指シフト入力ができるエスリルファーム搭載の親指シフト専用キーボード2号機です。
既存のジャンクキーボードをベースに最下段に無変換・変換キーを増設して造りました。
サイズは幅32cm×奥行き18cm、重量800g弱です。

 | ファーム入替スイッチ(HID_Boot起動) |
 | ベースにしたキーボードはAppleの名機M0116です。 キータッチはソフトタクタイルからリニアに変更しています。 テンキー部はカットしてコンパクトサイズにしました。 |
メンテナンスを考慮して、分解・組立可能な構造にしています。(画像をクリックすると別窓に拡大画像を表示します)
①カバー留め具を外す
 | ②上カバー
 | ③上カバーを外す
 | ④上部カバーを外す
 |
⑤本体
 | ⑥本体裏面
 | ⑦下ケース
 |
FKB85789-661とPFU HHKB Proとのサイズ比較です。
ちょっと大きめですが、カバンに入れて携帯できない大きさでは無いと思います。
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エスリルキーボードは、キー配列、回路図、ファームウェアソースが公開されています。
で、作ってみました。
左右の鍵盤部を蝶番で繋いで傾斜角度を変えられるようにしました。
スライド式のキーボードテーブルの隙間に合わせて、オリジナルよりは緩やかな傾斜にしていますが、
快適に打鍵できます。
USBコネクタはミニタイプBにL型コネクタをつけケーブルが横に引き出せるようにしました。


キースイッチはリニアタッチのALPS緑軸です。手持ちのすぐに使える緑軸が不足したのでFキーは黄軸を使いました。
制御基板と鍵盤部基板は直付です。


制御基板は汎用基板で作りました。
下2行を鍵盤部との接続端子にし、マイコンのピンの並びを制御基板部でマトリクス順にそろえました。


  | ◆ALPS軸のマウント板を作ります。材料は100均で見かけたお盆を使いました。 |
   | ◆お盆の縁を切り落とし、モック用に公開されている原寸大のキーレイアウト図を貼り付け型紙にします。 ALPS軸穴をけがきしドリルと小型ヤスリでひとつづつ穴開けしました。 |
 | ◆プリント基板は作りませんが、軸のマウント強度を確保するための板を作りました。穴開けしたマウント板に重ねて軸足を通す穴をあけます。 |
 | ◆当初はベニア板で作るつもりでしたが、ハンダ付けの熱に耐えられそうに無いので、部品取りして残骸になったキーボードのプリント基板を加工しました。元々のプリント配線でショートしない様に、軸穴の面取りをしています。 |
マウント板、ALPS軸、プリント基板を組立ます。


鍵盤部の配線は、反転したキー配置図にマトリクスコードを記入した図面を見ながら、軸足をリード線で繋ぎました。
赤丸は逆流防止用ダイオードです。
配線完了後、左右の鍵盤部を蝶番で結合しました。


   | ◆筐体はベニア板で作りました。真ん中に鍵盤部の傾斜を調整する仕切り板を付けました。 |
制御基板と鍵盤部を繋いで、動作確認です。

事前にテスターで断線、ショート箇所が無い事を確認しましたが、通電時に勝手にBootloaderが起動してしまう事が多々あり、動作が安定しませんでした。
ハンダ付けの甘さに原因があった様で、何カ所かのハンダ付けを強化する事で正常に動作する様になりました。
USBキーボードに改造する目的でキーマトリクスを解析しました。

赤枠部分に縦線と横線が集約されてます。

縦線16本×横線8本のマトリクスになってます。


キー名の下の数字はUSBスキャンコード。赤色は該当なし。
今回のネタ元はこちらRealforce テンキーレスモデルの親指シフトキーボード化改造 - Page Goes Infinity!!! on Blog.横長ハウジング内のコニックリング位置をずらして軸位置を変更する、という革新的なアイデアです。さっそく真似してみました。
横長に交換した無変換・変換キーはスタビライザー内蔵の軸受けなので、キーのどこを押しても滑らかに押下でき、快適な親指シフト入力ができます。若干ストロークが浅くなりますが、気になる程ではありません。
軸受けの下では無く、赤丸部分(無変換・変換配線部分)にラバードーム、コニックリングを入れています。
Realforceの分解・改造詳細 | 改造前 無変換・スペース・変換キーのサイズを変更します。 |
  | 筺体カバー分離 本体を裏返し、手前4箇所の噛合わせを外します。親指の爪を立てて手前に押すと簡単に外せます。 |
筺体上カバーを外し、中の基板を裏返し、接続ケーブルを分離します。
基板と鉄板(キートップ)を分離します。
横手方向から基板と鉄板を押し開き、少し隙間ができたところで、ラバーが鉄板側に張り付いていない事を確認します。ラバーが鉄板に張り付いている場合は、基板との隙間を広げないでマイナスドライバーや使用済みクレジットカードなどを使って鉄板からラバーを剥がします。
無造作に基板と鉄板を押し開くと、コニックリング飛び出し散乱し悲惨な事になります。
次に基板からラバーを剥がします。このときもコニックリングが飛び散らない様に少しずつラバーを横手方向に剥がします。

基板の上を滑らせてコニックリングを集め、小箱に保管します。
無変換、スペース、変換、テンキー部+の4つのキートップを外し、さらに軸受けを鉄板から外します。
軸受けは赤丸部分に突起があり鉄板と噛合わさっているので、この突起部をマイナスドライバーで押しながら軸受けを下に押して鉄板から外します。
スペースキーを一文字サイズ、無変換・変換キーを横長キーに交換するため、位置合わせを確認します。元のスペースキーは長すぎて嵌らないので、テンキー部の+とEnterキーを使います。一文字サイズのスペースのキートップは、余剰品が無い場合はPauseキーなど使用頻度の少ないキートップを使います。
横長の軸受けハウジングの赤丸部分を削って、ラバードームを入れられる様に加工します。
加工は平刀で少しづつ切込み入れて削り取ります。
無変換、スペース、変換の3つの穴を繋いで、ひとつの長方形の穴にします。
鉄板の不要部分は金切りノコで切り落とします。100円ショップで購入した安物でも1カット10分程度で切れました。鋸だけで切り落とそうとしても、最後の方は歯が引っかかって上手く切れません。残り1mmくらいは残しておいて、毟り取ります。
切断面は平ヤスリで軸受けに合わせて仕上げ削りをします。


 | 横長の軸受けは真ん中にラバーを挟み込む切り欠きがあり、片側にラバーを寄せるとラバーが浮き上がってしまうので、ここを削りラバーが挟める様にします。 |
鉄板(キートップ)を裏返して、ラバーを重ねるとき、平台の上に置くと、軸が浮き上がり上手く重ねられないので、キートップが中空に浮くようにします。
ハウジングを削った部分は深さがやや浅く、ラバードームが浮き上がっていますが許容範囲なので、このまま作業を続けます。

 | 小箱に入れたコニックリングが重なってしまったときは、つまみ上げ手のひらに落としてあげればだいたい分離できますが、またにしっかりからみ合っている事があります。この場合はコニックリングの渦巻きにそって根気よくコニックリングを回して外します。 |
ラバードームにひとつづつコニックリングを入れていきます。小箱に保管したコニックリングをすべてラバードームにセットしたとき、コニックリングが不足していることがあります。小箱をひっくり返してコニックリングをばらまいたりしていなければ、コニックリングが重なっている事に気付かずひとつのラバードームにふたつのコニックリングをセットしたのが原因です。赤丸部分が重なっていますが、目視ではなかなか見分けがつかないので、ひとつづつ摘んで、重なったコニックリングを探す必要があります。
コニックリングが傾いていない事をしっかりチェックします。傾いたまま基板を重ねるとキーが反応しない事があります。
無事にコニックリングのセットが完了したら、基板を重ねて白いネジだけ付けます。ネジは一本づつ締め付けるのではなく、すべてのネジを軽く留め、中央から外側の順にネジを締めていくと、基板と鉄板のヅレを防止できます。

ケーブルを繋いでPCに接続し動作確認します。問題がなければ黒いネジを留めて筺体を組立てて完了です。

※ラバードームに穴が開いているのは、以前に押下圧軽減の加工をしたためです。
作業時間は、延べ4時間程度でした。
最終的には、無変換・スペース・変換キーを他の東プレOEMキーボードから移植しています。
初めて東プレRealforceを解体したときにお世話になった記事はこちら
東プレ RealForceに消音ゴムを入れて静音化 画像は縮小表示しています。各画像をクリックすると別窓にオリジナルサイズで表示されます。
打鍵感が心地よいキーボード! USB接続 メカニカルキースイッチ採用 メカニカルキーボード 上海問屋 DN-YKB-F2139Lシリーズ [★] のキャッチコピーで通常価格3,999円、最後は投げ売り999円で販売されていたキーボードを分解してみました。


キートップを外しすと、ALPS型メカニカル軸が見えます。軸の上ハウジングを開けると、接点部分がむき出しの簡易軸であることが分かります。青軸と謳っているだけあって、クリック用板バネ、スプリングは従来品より経荷重になっています。軽快に打鍵でき、タッチも悪くないです。ALPS軸信者としてはCherry軸より良い感じ。

上下の筺体はネジ止めは無く、噛合わせで結合されています。
上側3箇所の爪を外します。隙間にマイナスドライバーを差し込んで外側に爪を広げて外します。


上側爪を外した後、上筺体を手前方向にスライドさせて下側の4箇所の噛合わせを外すと上筺体が分離できます。


真ん中の黒い部分がコントローラチップの様です。マトリクスの番号がしっかり表示されているので解析は楽に出来そう。

基板です。日本語配列との共用基板を期待しましたが、US専用基板で無変換・変換の回路はありません。

軸をマウントしている板は、なんと鉄板では無くプラスチックでした。底打ち感が優しく感じるのはこれの為かも。

Enterキーには2つのスタビライザーが着いています。上側のスタビライザー受けとキートップの嵌め合わせの位置決めが難しくやっかいです。最終的には2つのスタビライザーをキートップに装着し軸に嵌めた後にマイナスドライバーで金具をマウント板側の部品に嵌め込みました。
通常のスタビライザーは先にキートップとスタビライザー受けに嵌め込んだ後キートップを水平にすれば、自然と軸に装着できます。

ALPS正規軸は既に製造終了して久しく、軸換装には中古のキーボードからの軸取りが必要です。
中古の軸を甦らせるために、摺動部へ潤滑剤を塗布します。
塗布する場所は写真赤丸部分、軸と上ハウジングが接する部分です。


塗布する潤滑剤は、かつてネオテックで販売されていた「スムースエイド 18cc」RO-59tmKT です。
残念ながらネオテックでの販売は終了してしまいましたが、発売元の以下の通販サイトで購入できます。
260ml/フッ素系水性潤滑剤RO-59 - 株式会社タフ・インターナショナル スムースエイド18cc 1本でフルキーボード数十台の塗布ができるので260mlは個人では使い切れない量になりますが、無しでは済まないので先日思い切って1本購入しました。


以前は刷毛で軸ひとつづつに摺動部を意識して塗布していましたが、使い切れない量のRO-59tmKTを贅沢に使って、どぶ漬けしました。^^;
最近は、近場の焦点が合わず塗りムラが無いように塗布するのに苦労してましたが、どぶ漬けだと塗りムラの心配が無く、キーボード1本分の109個の軸に塗布する時間が半減できました。
上ハウジング側は刷毛でひと塗りするだけなので、どぶ漬けはしていません。


100円ショップで、軸を摘むのに便利なピンセットを見つけました。
塗布した軸は、持ち運び可能な台に並べて乾燥させます。10枚入DVDケースを乾燥台に使っています。
台をふたつ用意すると、2回めの塗布作業が楽になります。右の乾燥済軸をピンセットで摘んで
どぶ漬け後、左の乾燥台に並べます。作業が終わったら台ごとじゃまにならないところに移して乾燥させます。


潤滑剤の効果を最大にするために、塗布前に軸と上ハウジングは洗濯洗剤で一晩浸け置き洗いし、自然乾燥後に軸はティッシュペーパ、上ハウジングは綿棒で塗布部分の水垢を拭きとっています。
2度塗りを基本にしていますが、どぶ漬けの場合は1度塗りで充分かも知れません。
●MINILAに限らずFILCOのMajestouchキーボードの筺体はネジだけでなく凹凸のくぼみで強固に噛み合わされているので、外すのに骨が折れます。何回か分解を行って、比較的楽な手順を確立したのでまとめてみます。
MINILAの場合はキーボード手前で4箇所、奥側で3箇所が凹凸のくぼみで噛み合わされています。

●キーボードを裏返し、2本のネジを外したあと下段左側の凹凸を外します。
上筺体の縁をつまんで隙間を空け、使用済みのクレジットカードなどを挟み込み隙間を確保します。

●上筺体の縁に親指を当て、裏側のキートップを他の指で押し上げるながら、隙間にドライバーを差し込み手前に引くようにして隙間を広げると、凹凸が外れます。

●こんな感じ

●残りも同じ要領で順番に外します。下段側の4箇所が外れたら、上段側の3箇所を外します。
(画像をクリックすると別窓に原寸の画像が表示されます)






●横長キートップの着脱
SPACE、Enter、左Shiftキーはキーの端を押してもスムーズに押下出来るように、荷重分散を行う金具(スタビライザーと呼んでます)が着いています。
キートップを外すと金具とキートップを繋いでいる白いパーツも一緒に外れます。(写真左)
キートップを取り付ける場合は、白いパーツを本体側のパーツ受けにセットしておきます。


●ハンダ取り
半田ゴテと半田吸取り器または半田吸取線で半田を取り除きます。軸の足が基板に密着するように折り曲げられているので、半田ゴテを当てたままマイナスドライバーを使って起こします。ピンセットで軸の足をつまんで基板と分離できていることを確認します。半田が残っている場合は、分離されるまで半田吸取します。


Cherryのキートップは軸とのはめ込み面がフラットでかみ合わせが無いため、指で摘んで簡単に外す事ができます。
メンテナンスで分解するときには楽でいいのですが、使用中に、打鍵した強さや、打ち方によっては、キートップが弾けて取れることがあるのは困りものです。
キートップと軸のはめ込み部分の隙間を小さくして、脱落を防止しました。

(1)キートップを外します。
(2)メンディングテープを短冊状に切り片側が軸受けからはみ出す位置に貼り付けます。
(3)はみ出したメンディングテープを折り曲げて軸受けの外側に貼り付けます。
(4)軸受けの内側にメンディングテープを軽く押し込んで軸に取り付けます。
これで、指で摘んでもちょっと力をいれないと取れなくなります。
薄型光学ドライブベイ用 2.5インチ SATA ハードディスクマウンタ を使って
FMV-S8360のDVDドライブをHDDに交換してみた。
マウンタは秋葉原のパソコンハウス東映で購入。インターフェース・形状により4種類のタイプがある。
・IDE接続ドライブ/12.7mm厚
・SATA接続/12.7mm厚
・IDE接続/9.5mm厚
・SATA接続/9.5mm厚
FMV-S8360はスリムドライブなので「IDE接続/9.5mm厚」を使用。他のタイプでは装着できない。
HDDはSATA接続のみ可能。
取替え手順  | DVDトレーの外枠を付替え。 ①トレー側面で止めてあるネジを全てはずして、外枠とDVDドライブを分離 ②本体接続用コネクタをHDDマウンタに付替え。 ③外枠をHDDマウンタに取付け側面をネジ止めして完了。 のはずだったが、③のネジ止めが出来ない。!! 原因はHDDマウンタのネジ穴が小さすぎてネジが入らないため。 工具箱を漁って、先端がドリルになっているネジを探し、HDDマウンタのネジ穴を拡大して無事装着。
あとはHDDをマウンタにセットしてS8360本体に取り付けて完了。
ゼベルの加工 付属のゼベルは長方形で写真赤枠部分がS8360本体に取り付けたときに干渉する。ちょっと力を入れて押し込めば問題なく使えるが、カッターで切り取りすっきりさせた。 |

ピンクの部分に少し隙間ができるが、使っているときには見えないし、機能に問題がある訳ではなので無視。
DVDドライブに装着したHDDをBIOSが認識しないので、このHDDをブートドライブにはできない。
本体の内蔵ドライブとマルチブートにすれば、出来そうだがまだ未検証。
増設したHDDのベンチマークも未実施だが、アクセス確認した感触では外付けUSB(2.0)ドライブよりは速い感じ。
TECK209で軽快に親指シフト入力できることが分かったので、
より快適に使うための改良を実施。
見た目では、キートップをリマップに合わせて付け替えると同時に日本語かな無しに変更。
見えないところでは、
キータッチ改善:軸を茶軸(tactile feel)から赤軸(linear touch)に換装。
打鍵音改善:鉄板を重量化。基盤と鉄板の隙間を充填。
これで、オリジナルの打鍵音は、概して「硬くて乾いた」感じだが、これを「柔らかなしっとりした」感じになる。
Truly Ergonomic 209は最初の印象は最悪だったが、今では一番のお気に入り。

  | 鉄板重量化&剛性強化 鉄板の裏側に厚さ1mmの鉛シートを両面テープで張り付ける。全面に張り付けたかったが、鉛シートの在庫が無いので左右キー3列は鉛なし。(やみ雲に重くしても効果に差が無いので量としてはこれで充分)
鉛貼りが終わったら、全軸を鉄板に装着。軸は穴の上下に噛み合わせの爪があり、ここに鉛を貼ると噛み合わせ固定出来ない。貼りすぎた鉛を削りながら、ひとつずつ軸を取り付けていく。
|
  | 隙間の充填 防振・吸音効果がある1.5mm厚のセルスポンジを軸穴部分をくり抜いて鉄板とPCB基盤の隙間に充填する。
あとは、全ての軸足をPCB基盤のスルーホールを通る様に合わせてセットし半田付けして完了。
ケーブルを繋ぎPCに接続して、全キー接点確認。万が一不良キーが見つかったときは、当該キーを交換する。 交換用キーのストックが無いときは、pause/breakなど使わないキーと交換する。 |
cherry茶軸も悪くはないが、親指シフトにタクタイル感はじゃまなので、赤軸に交換するため分解しました。

パームレストは9本のネジを外せば簡単に外れます。赤丸のネジは上下のパームレスト筐体を結合しているもの。
青丸のネジで本体とパームレストを固定しています。


本体は見えている6本のネジとシールの下に隠れた2本のネジを外し青丸部分の噛み合わせを外すことで上筐体と下筐体が分離できます。

特に注意書きはないが、ネジを隠しているシールを剥がした時点でメーカ保証外となるので、それなりの覚悟は必要。
購入後3日でメーカ保証を放棄。



基盤の配線はいたってシンプル。かと思ったらマトリクスの片側しか見えてない感じ。基盤の裏側にも配線があった。

2層式の配線はパターンカットの場所の見極めが難しそうなので、配線変更は断念。ソフトリマップ対処で良しとする。
ダイヤテックが代理店販売しているエルゴノミクスキーボード。
Truly Ergonomic 209 English International and Asia
2つに分割されたスペースキーの左側はDipスイッチの設定でスキャンコードを変えられるので
簡単に親指シフトができる。とりあえず以下のキー変更をして使ってみる。
※こちらの本家提供のツールを使って、キーボード本体の定義をカスタマイズする方法もあります。
Firmware Upgrade - Truly Ergonomic Mechanical Keyboard

設定方法
Dipスイッチは1、3、4をOFFにする。
chgkeyで以下のリマップを登録。
左スペース:Dipスイッチ3をOFFにするとスキャンコードが0x005cになるので、これを無変換キーに変更。
chgkeyを起動し調査(I)をクリック。「キーボードのキーを調べます」のサブ画面が出たところで
左スペースキーを押下すると、キーのスキャンコードは 0x005c と表示されるので、上のスキャンコードでキー変更するボタンを押す。割り当て画面がでたら[無変換]を指定。
その他のキーは通常と同じ操作で変更可能。
登録ボタンを押して、再起動すれば完了。


親指シフト入力のキー設定ができることと、親指シフト向きキーボードかは別の話。
エルゴに慣れていないこともあるが、このブログを書くのに1時間程度使った感じでは、あまり快適とは言えない。
利用開始3日目
以下のキー変更を行い、大分使い易くなった。入力速度はまだまだ遅い。
隠しネジを2本発見。1年保証を放棄して分解。配線がいたってシンプル。これなら配線変更も楽にできそう。
新品なのに英字のOキーがチャタリング気味。cherry茶軸はタクタイル感がじゃまなので赤軸に交換するか
思案中。そこまで手間をかける価値があるのか?

利用開始5日目
変換候補選択や変換範囲指定をするときに、無意識のうちに右下のキーを押す癖が身についているので、カーソルキーがこの位置にあると、いくら軽快に文字入力が出来る様になっても、変換操作で躓きイライラがつのる。
右下4個のキーを↓↑←→に変更。これでやっとストレスなく親指シフト入力が出来る様になった。
エルゴノミクスキーボードに移行するための4つのコツ 2007年に書かれた記事だが、これを参考に「脇を開けて打つ。」ようにしたら誤打鍵も減少。
コツの4番目に「慣れないうちは、無理に使わない(イライラするから)」とある。
なるほどと納得する反面、「キーボードは自分が使いやすい様に改造すべし」のモットーを捨て
キーボードに合わせて打ち方を変えることを要求するエルゴノミクスの真価はまだ、見えない。
利用開始7日目
キー配置の戸惑いはなくなり、Japanistの変換辞書のバカさ加減が気になる様になったので、
しばらくメインPCで使ってみるつもり。
エルゴノミクスキーボードを初めて使ってみたが、慣れるのに1週間かかったことになる。
親指シフト入力を覚えてみようとする人たちも、最初は似たような葛藤をしているのかなと、ふと思う。
その後(最終形)


真ん中の5つのキーは親指または人指し指でしか押せないが、押下時にホームポジションを維持できない。
SPACEキーとTABキーに盛土をして、この問題を解決。従来のキーボードと同様の速度で打鍵できるようになった。
いろいろとカスタマイズが必要だが、十分に親指シフトキーボードとして使えると思う。
慣れてみると確かにパームレストに置いた手のひらを浮かすことなく、打鍵できるので手首の負担が無い。
ワープロ専用機OASYS35DX101のキーボードはPS2コネクタなので、WindowsPCでも現役で使える。
見た目では分からないが、軸の形状が富士通キーボードとしては特殊で角形・スプリング内蔵になっている。
この角形が災いして、キーの軸振れがひどく長時間使用に耐えないので、改善してみた。


   | 軸振れ改善だけなら分解の必要はないが、せっかくなので内部の掃除をするために分解してみる。 後ろ側面の3本のネジを外せば簡単に分解できると思ったが、手前のかみ合わせが外せない。ラッチが悪さをしているのは推測できたが、外し方が分からない。分解をあきらめて数日間放置。ラッチを手前に引き抜けば外れるかも、と思いつきやってみる。分解方法を試行錯誤で捜しているときの心得は「力任せ」の強行手段をとらないことだが、今回は例外。壊れてもやむなしと力任せに引っぱったら無事に抜けた。 |
  | 鉄板とコントローラ。コントローラのチップは沖電気製。 |
  | 鉄板を外すと埃まみれのメンブレンシートが出現。長く使っていたとはいえ、ここまで埃が入り込むことに驚嘆。 |
 | 軸受け板から軸とスプリングを外し、軸受け板を丸洗いして汚れを除去。 |
   | 軸の構造は軸板と一体化した角形の軸受けにスプリングを入れ、白いカバーで覆うようになっている。この白いカバーと軸受けの隙間が広すぎることが、軸振れの原因。 |
 | テフロンシートを6mm角に切って、軸受けの対角方向2箇所に貼ることで隙間を減らす。貼ったテフロンテープの上からスムーズエイドを塗布し滑りを滑らかにして作業完了。
成果は上々。これが、同じキーボードかと自画自賛したくなる。 |
本来の持ち主さんに里帰りさせました。
帰ってきたお気に入りキーボード : 『せれほー』な親指人生
キーボードの相性でキー押下時のタッチが占める割合はかなり高いと感じているが、
押下圧(押下特性)を公表しているキーボードは少ない。
個別に測定されたデータが公表されているものもあるが、そもそもキーボードの押下圧の
測定基準がはっきりしない。
手元にあるキーボートの押下圧を古典的方法のコイン測定(硬貨を分銅代わりに利用した測定方法)で
量ってみた。
  | 親指シフトキーボードの理想の押下圧は35gと言われている。 これを基準にするため、35gの重りを作成。50円硬貨8枚+1円硬貨3枚。 測定基準は、キートップに重りを静かに置いたとき、底打ち手前までキーが沈み込む重さとした。 [参考]硬貨のサイズと重さ 1円 直径20mm、 重さ1g 5円 直径22mm、 重さ3.75g、孔径(穴の直径)5mm 10円 直径23.5mm、重さ4.5g 50円 直径21mm、 重さ4g、孔径4mm 100円 直径22.6mm、重さ4.8g 500円 直径26.5mm、重さ7g
|
 | 35gの代表格、Rboard Proの押下圧を量ってみる。 35gの重りをキートップに乗せると底打ち手前まで沈み込む。指で押し下げても、指を話すと戻ってくる。 50gの重りで底打ちまで沈み込む。 |
 | ALPS緑軸はキーボードの部屋では平均41g、最大50gとなっている。 35gの重りを乗せると底打ち手前まで、沈み込み指で押しても戻ってくる。 43gの重りだと底打ち手前まで、沈み込み指で押すと底打ちしたまま戻って来ない。 |
 | Realforce変化重45gは45gの重りを乗せても底打ちしないが、そのまま指で押すと底打ちして戻ってこない。30gは30gの重りで底打ちする |
押下圧が同じでもキーボードによって打鍵感が違うのは、こんなところに要因があるのかも。
すでに販売終了していると思うが、DELLのSK-8115は結構親指シフト向きのキーボードだと思う。
秋葉原のジャンクショップやyahooオークションには、今でも捨値で流通しているのでまだ入手は可能。
形は親指シフト向きだが、押下圧は60gと重いので、ラバードームに穴あけして軽量化してみた。
4mm穴3個で35gに軽量化。

上筐体と下筐体は16本のネジでとめてあるだけなので、これを外せば簡単に分解できる。但しピンク丸部分は隠しネジなので、蓋になっているゴムを外す必要あり。




メンプレンシートの配線を見るとテンキー部の配線が独立しているので、テンキーカットも簡単にできる。
いまさらではあるが、USBコンパクト親指シフトFKB8579-661/EVの押下圧を軽量化してみた。
公式の値は未確認だが、素の押下圧は55g程度と思われる。サブキーボードとして時々数分使う程度なら
ともかく、常用のメインキーボードとして長時間使うには無理がある。
押下圧軽量化の方法は以下と同じ。ラバードームに穴をあけるだけ。
[親指シフト]親指シフトキーボードを造る。(HHKB Lite2 for MAC)DELETEがFnキーとの組み合わせであるなど、キー配置に多少難はあるが、押下圧を30~40gに軽量化すれば
充分メインキーボードとして使える様になる。
ただ、筐体はネジ止めではなく、はめ込みなので分解がちょっとやっかい。
分解 以下の小さな画像をクリックすると別窓で大きな画像が表示されます    | (1)外観 (2)上筐体と下筐体はキーボード上側側面の4箇所でかみ合わせ 固定している。 (3)マイナスドライバーをかみ合わせ箇所に押し込み、できた隙間に クレジットカードなど固めのプラ板を差し込み4箇所同時に かみ合わせを解除する。 (4)上筐体と下筐体分離完了 |
    | (4)分離した上筐体の裏側。基盤とケーブルをとめいてる 4本の白いネジをはずし、メンブレン配線も抜き取る。次に鉄板を 固定している15本の黒いネジをはずす。 (5)鉄板の周囲を固定しているツメのかみ合わせをはずし、上筐体と 鉄板を分離。3枚のメンブレンシートを取り除く。 (6)ラバードームをはずして、必要な数だけ穴をあける。Enterキーだけ ラバードームが分かれているので無くさない様に注意。 (7)ラバードームと上筐体の隙間には結構ほこりがたまっているので、 掃除機で綺麗にする。
|
おまけ:
左はTOWNSの親指シフトキーボードのキートップに交換したもの。キートップの重量が増しタッチがさらに快適になる。右はHHKB Proとサイズ比較。形だけの[変換][無変換]キーが無い分すっきりしている。

元祖はこちら
FKB8579USB親指シフトキーボード(コンパクト)USB親指シフトキーボードのキータッチ改善
いろいろ親指シフトキーボード弄りで遊んでいるが、思えばオリジナルのアイデアはひとつもない。
ありがたい先人の知恵を整理してみた。
メンブレン、ラバーキーボードのタッチ軽量化
夢中レポート MaxPoint MX-90501W 2000-02-04
夢中レポートIBM Space Saver Keyboard 2 2000-03-04
夢中レポート親指パッド 2000-02-09
配線変更
夢中レポートGoldtouch Adjustable Keyboard2000-04-15
その2その3その4文字キーを全部右へ1キーずつズラス(親指シフトキーをB下割れにする方法)
キー配列シール&キー配列変更2000-05-14
STARTとヒデボーの親指化改造記 (1)2002-01-22
STARTとヒデボーの親指化改造記 (2)STARTとヒデボーの親指化改造記 (3)STARTとヒデボーの親指化改造記 (4)STARTとヒデボーの親指化改造記 (5)Majestouchで親指シフト入力を可能にする Plus Shift2007-05-31
夢想形
PFU Happy Hacking KeyBoard Professional JP で親指シフト その22008-11-15
PFU Happy Hacking KeyBoard Professional JP で親指シフト その3親指シフト(31) Majestouch MINILA 68キー日本語カナなし で親指シフト 親指シフト(32) Majestouch MINILA 68キー日本語カナなし で親指シフト その2親指シフト(33) Majestouch MINILA 68キー日本語カナなし で親指シフト その3親指シフト(34) Majestouch MINILA 68キー日本語カナなし で親指シフト その4ALPS軸換装をやってみようと決意するきっかけになったHP
SANDY55の
mck-89s P-II走風窯の
キーボード改造記・FILCO89J改ALPS軸の全てがここに。
キーボードの部屋改造の域を越えているが、ここまで出来る事を教えられた記事
tono's roomの
カタカタッ・コトコトッPCB-GAME-ROOMの
キーボード情報あらためて、感謝、感謝。
迂闊にもJapanistでは、独立型親指シフトキーの設定が出来ないと思い込んでいた。
これは、変換キーの機能割当を変えようと編集ボタンを押すと
「デフォルトで割り当てられているキー(*付きのキー)は編集できません」
と怒られたからだが、デフォルトは変えられなくても「変換キー」を追加し機能割当できる事に最近気がついた。
で、早速独立型親指シフトキーの設定をしてみた。

これで、入力途中に無変換・変換キーを間違って押してもバタバタしないで、快適に入力出来るようになった。
しばらく使っていると、変換時に右親指を内側に大きく曲げる運指を改善したくなり、OASYSキーボードの様に
右親指シフトキー(実際は変換キー)の下にキーを追加してみた。
無変換はほとんど使わないのでShift+無変換で不満は無い。
市販のスイッチでは押下圧が重くかつ上背があり、じゃまなので、薄型のスイッチを造ってしまった。
ベースはノートPCのキー。これに100円ショップで買った水漏れ防止用のアルミテープで電極を追加したもの。
筐体へは両面テープで張り付けて固定。
往年のOASYSキーボードの快適さが戻って来た感じ。

このスイッチならサムタッチにも追加できそう。
①簡易黒軸
| 外観では分からないが、接点不良のため軸を押し下げても通電しない。 正規軸に交換して余った簡易軸が大量にあるので、わざわざ修理する必要はないのだが、修理してもその簡易軸を使う予定もないのだが、貧乏性なので直せる物は直したくなってしまう。 |
②分解
| 上ケースと下ケースをとげ抜きを使って分離。軸、スプリング、タクタイルバネを取り出す。 |
③接点
| 簡易軸なので、接点はむき出し。 |
④接点分解
| いかにも華奢なパーツ。特に左側の旗のようなパーツは板金も薄くちょっと力を入れて摘むと変形してしまうので、要注意。 ポチッと盛り上がっているところが接点。ここをティッシュペーパで軽く磨く。 |
⑤組立
| 上ケースに順番にパーツをはめ込む。 ①幅の狭い接点②軸③旗型の接点④タクタイルバネとスプリング |
⑥完成
| 下ケースを上からかぶせて、接点の足をニョキッと貫通させ上ケースと合体して完成。 テスターで接点が復活していることを確認して終了。 |
|
PCをFMV-613Gから乗り換えたときは、HDD容量が40GBから80GBに倍増したので、充分と考えていたが
500GBのHDDが4k以下で入手できたので換装することにした。
1.HDDケース(2.5インチS-ATA用)に500GBHDDをセットしPCにUSB接続
2.EASEUS Todo BackupのDisk クローンツールにてPC本体の80GBを丸ごと500GBHDDにコピー
3.HDD換装
旧型のFMVは本体を裏返すと、いかにもここにHDDがありますよ!と一目で分かる蓋があったが
S8360はメモリ交換用の蓋しか見当たらない。Google検索しても事例が無く、しばし中断。
いろいろ検索キーを替えて
富士通 FMV-MG75Y 分解を発見。PC型名は違うが写真から
s8360も同じ構造と判断して7個のネジを外してみる。
無事にHDD換装完了。先人の知恵はありがたい。
4.PC起動
なんのトラブルも無く一発で起動OK。但し80GBをクローンしただけなので、420GBは未割当領域になっている。
5.パーティション変更
EASEUS Partition Masterを使って第4パーティションのサイズを拡大。
【結果】
換装前 C:20GB、D:10GB、E:10GB、F:40GB
換装後 C:20GB、D:10GB、E:10GB、F:460GB
ちなみに各パーティションの使い方は以下の通り
C:WinXP、D:文書データ、E:ツール・プログラム、F:その他データ(画像、動画等)
換装元の80G HDDの活用法発見。
普段は使うことの無いDVDドライブをHDDマウンタに交換する事で内蔵HDD化。
詳細はこちら。
FMV-S8360のDVDをHDDに交換
以下の画像はクリックすると別窓で大きな画像が表示されます。 ①完成形 | かねてから試してみたいと思っていたテンキーカットに挑戦してみた。 素材はACER6316 106日本語キーボード。 kbd_MyboomのACERテンキーレス化が大変参考になり、形だけは難なく完成。 どこかで基板を傷めてしまったらしく、PCに繋ぐとF2キーがON状態のままになり実用には耐えないものになってしまった。 もう一台同形のキーボードがあるので、折りを見て基盤とケーブルを交換する予定。 12月23日追記 その後、基板、ケーブル、メンブレンシートを取り替えてみたが不具合解消ならず。2週間あれこれ試行錯誤を繰り返しやっと原因が判明。下側のメンブレンシートの配線を基板に接続するために上側のメンブレンシートの配線にブリッジする部分がメンブレンシートを折り返すことでずれてしまい、ショートしていた。上側の該当配線部分を切り取り直接下側メンブレンシートの配線に貼り付けたら、正常に使えるようになった。ALPS緑軸と較べると打鍵感はいまひとつだが、しばらくメインキーボードとして使ってみることにする。クリック感を演出する板バネを除去した押下圧40gのリニアタッチなので、軽快に親指シフト入力ができる。
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②黄ばみとり(retr0brite)    | まずは、黄ばみ取り 左の写真は4枚独立しています。それぞれのサムネイルをクリックすると大きな写真を別窓で表示します。
日光浴は1週間。3日は雨や曇りだったので日照時間は4時間×4日程度。途中で原液追加はしなかったが、側面も綺麗に黄ばみが取れている。
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③親指シフトキートップ移植  | このキーボードの軸はACER独自の軸だが、キートップはALPS軸キートップと互換があるので、PC98用親指シフトキーボード(Dbord sono1 ALPS黄軸)のキートップを移植。 |
④親指シフトキー作成 | 親指シフトキー作成 背高の親指シフトキーが移植できるといいのだけれど、形状が合わないので、無変換・スペース・変換キーを加工。 まずは、スペースキーを真ん中で切断。切断線のけがきはマスキングテープで代用。 切断したキートップを無変換・変換キーにエポキシパテを使って継ぎ足す。パテが余ったので、Enterキーの内側に着けて重量化。 |
⑤親指シフトキー装着 | 仕上げ エポキシパテが硬化したあと、はみ出した部分を削り取り成形。もともと色の違うキートップを接合しているので、見栄えはいまひとつだが強度は十分で一体化しているので、押下時に壊れる心配はなさそう。 スペースキーの軸穴は黒いゴムシートで塞いだ。 無変換・変換キーにはスタピライザーが付いているので継ぎ足したキーの端(Bキーの下)当たりを押してもひっかかることはない。 タッチはクリック用の板バネをはずし押下圧約40gのリニアタッチに調整。
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見事に飴色に黄変したキーボードがあったので、Retr0briteで黄ばみ取りをするために分解してみた。
メカニカルではないが、キートップを外してみると部品点数の多い贅沢な造りのキーボードだった。
(各写真をクリックすると別画面に大きな写真を表示します)
①外観
 | ②キートップ除去:軸受けは筐体と別素材
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③下筐体除去
 | ④コントローラ
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⑤鉄板除去
 | ⑥メンブレンシート除去
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⑦ラバードーム除去
 | ⑧軸除去
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⑨軸:足があり底打ち感はグニャリとならない
 | ⑩キートップ交換:なぜかALPS軸と互換がある
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黄ばみは、古き良き時代のキーボードの勲章なので、気にしない。どうせ打鍵しているときは画面しか見ていないのだから。と思っていたが、
MAKE: Japan : 古いプラスティックの黄変を戻すRetr0briteや@改造工房、
みみ太郎奮戦の
樹脂パネルの黄ばみ、変色を取り除くを読み宗旨替え。
実践してみた。用意した物:花王ワイドハイターEXパワー、パナソニック10Wブラックライト蛍光灯
  | ※画像をクリックすると別窓で大きな画像を表示します。
キートップ その1
ASkeyboard Sono1の2色成形親指シフトキートップ ACER KB-109のキートップ Apple M0166のスペースキーのみ を適当な透明プラケースに入れ、ワイドハイターEXの原液に浸してブラックライトを72時間照射
Apple M0166のスペースキーは綺麗に黄変がとれたが、他のキートップはほとんど変化なし
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| キートップ その2
紫外線がABS樹脂のブタンを刺激して黄変戻しを促すようなので、キートップを並べて、黄変面に紫外線が当たる様にしてみた。 容器に原液を入れるとキートップが浮き上がり反転してしまうので、表面にキッチンペーパを乗せて向きが変わらないようにした。原液はキートップが半分浸かる程度の量でOK。 ブラックライトを照射しただけでは、相変わらず変化なし。直射日光に3時間程当てたら、そこそこ黄ばみがとれてきた。 ブラックライトは電気代の無駄なので、使用中止。 ベランダに3日程置いておいたら、概ね綺麗になった。 |
   | Apple ADBマウス
キーボード筐体を丸ごとワイドハイターEXに浸けるのは大変。5分毎に霧吹きで原液を補充するのは時間が無くて出来そうに無い。ゲル化するのも面倒そうなので、違うやり方を考えてみた。キッチンペーパを原液に浸し黄変面を包めばいいのではと思い、マウスで実験。 キッチンペーパで包んだ物を乾燥防止のため、透明プラケースに入れてベランダに一日放置。結果は上々。ただし側面は日当り具合が悪く黄ばんだままだったので、毎日向きを替えて全面の黄ばみ取り完了。
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  | Apple M0116キーボード上筐体
やっぱりキーボード筐体を丸ごと入れられる透明プラケースは見つけられなかったので、チャック付の透明ビニール袋に入れてみた。ビニールの歪みが紫外線を阻害する事なくマウスと同様に黄ばみが取れた。ただキッチンペーパが皺になったところはムラになるので要注意。ムラになっても、そこを重点的に作業を繰り返せば最後には均等に黄ばみが取れるのでちょっと手間が増えるだけかも。
2009年11月29日追記 その後2台のキーボードの黄変戻しを実施。キッチンペーパより紙おしぼりのほうが皺にならず、破れ難いのでお奨めです。 2013年04月07日追記 え~、いまさらですが、のんびり3~5日くらい時間をかけて黄ばみ取りをする場合は紙おしぼりも大きなビニール袋もいらない事が検証できました。単純に黄ばみ取りをしたいところに毎朝1回ワイドハイターEXの原液を塗り付け、日なたに置けばOKです。
2012年04月16日追記 2年半経過しても、再び黄変すること無く綺麗な状態を保っている。 |
ご参考 Retr0brite(英文)をつたない英語力で理解した内容は以下の通り。
黄変を戻す論理
黄変:プラスチック(ABS)に含まれる難燃材(ブタン)が酸化
戻し:過酸化水素で酸化した難燃材(ブタン)から余分な酸素を除去
化学変化を促進する素材
紫外線(日光)
酸素系漂白材(TEAD)
プラスチック表面に効率的に塗布する工夫
溶液のゲル化⇒キサンタンガムを混ぜる
マーリンのレシピ
500mlの過酸化水素水(濃度10~15%)
キサンタンガム 大匙1杯
グリセリン 小匙1杯
酸素系漂白材 小匙1/4杯
ロルネのレシピ
200mlの過酸化水素(濃度30%)
キサンタンガム 小匙2杯
グリセリン 小匙1杯
酸素系漂白剤 小匙1/4杯
熱湯 小匙1杯
その他のレシピ
省略
日本でやるなら
「ワイドハイターEXパワー + 直射日光」
これだけでOKその後、
ライオンの手間なしブライトも酸素系漂白剤であることを知り、試してみました。
ワイドハイターEXパワーを使った場合と遜色のない効果があった。
成分表をみると手間なしブライトの濃度はワイドハイターEXパワー半分だが同量で同じ効果が
得られるので、こちらの方がお得です。
 | 2つの東プレ静電容量スイッチキーボード ・NISSHO ELCTRONICS KB106DEとRealForce106 LA0100 KB106DEは筐体もキートップも大型で重量感があるどっしりとした造り。タッチは軽めで底打ち感があるが、RealForceの軽快さには欠けるところがある。親指シフターとしては、スペースキーが長すぎるのが難点。RealForce106と比べるとスペースキー以外はキートップ互換がありそうなので、交換してみた。 |
 | キートップと軸の比較 KB106DEのキートップはハイプロキートップと呼ばれているらしい。Realforceと比べると確かに背が高く、プラスチックも肉厚で重量がある。決定的な違いはキートップ上面が球面状の窪みになっていて押下時に指がスッポリはまる感じ。 軸もキートップに合わせたのかシリンダー部を囲う様にできている。 鉄板にはめ込む部分の形状は同じ。スタビライザー付のキーの軸も同じ。 |
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  | 軸交換基板の分離 基板と鉄板を止めているネジをすべてはずし、基板と鉄板を分離する。このときラバー&コニックリングを基板側に張り付けた状態で分離する様に、少しづつ剥がしていくと余計な仕事が増えないで済む。
軸交換 鉄板から軸を外すのは上の写真の赤丸部分をマイナスドライバーなどで内側に押しながら、上から軸を押し下げるだけ。外した軸をもうひとつの鉄板に取り付けて、組み上げれば交換完了。 |
  
 | 組み上げた状態だと見た目はあんまり変わらない。 KB106DEは重量感のある筐体でRealforceの軽快なタッチで打鍵でき、なかなか良い感じ。 Realforceは、耳障りなキーの戻り音がなく、ポクポクした感じの底打ち感があり、これもなかなか良い感じ。 |

|  ALPS軸の中で一番好きなのは緑軸なのだが、この軸の唯一の欠点はシャーン、シャーンと耳障りな金属音がする事。普段使っているときは、打鍵後の残響音として発生するが、キートップを外した状態でキーボード本体を揺すっただけでシャーン、シャーンと激しい音がする。構造から考えて音の元凶はスプリングと推測される。輪ゴムを5mm程度にカットして軸のスプリング受け部分に仕込んでみた。 効果は絶大で、ピタリと金属音は納まったがスプリングが斜めに傾いてしまうので、長期使用には不安があり、却下。富士通 Libertouch FKB8540-052/B改造 「あなた好みの私にして!」にスプリングの共振をグリースで防止する記事があったので、試してみた。軸にはめ込むスプリング部分に微量のグリスを付けたところ、これまた効果絶大で問題は一気に解決。緑軸のしっとりとしたリニアの打鍵感を何のストレスも無く堪能できて大満足。 |
    | DELL SK-D100Mはソフトクリックの正規黒軸だが、これをソフトクリックの正規ピンク軸に換装。合わせて押下圧軽量化のためにスプリングカットを行う。
軸洗浄 他の中古キーボードから取り外したピンク軸を洗浄。ひとつづつブラシで洗うのは非常な手間なので、家にあった浸置洗い用の洗浄液に一晩浸けることにした。見た目では分からなかったが、一晩で洗浄液が薄黒く変わったので結構汚れていたことが分かる。 次は乾燥。適当に水切りをしてタオルに広げて陰干し。軸は内側に溜まった水をひとつづつ息で吹き飛ばして置くと渇きが早い。
スムーズエイド塗布 洗浄の後はお約束のスムーズエイド(乾式潤滑剤)塗布。上ケース内側のレールと軸全体に2度塗り。軸は綿棒を切った棒に刺して塗ると按配よく塗れる。塗布した上ケースと軸は移動が楽なように適当な台に並べて置く。塗り終わったとき作業場所からじゃまにならないところへ移動して乾燥。スムーズエイドの説明書には30分で乾燥とあるが、最低4時間くらいは乾燥したほうが確実。
|
 | 簡易軸スプリング採取 超軽荷重(20~24g)のキータッチを目指して、スプリングカットを行う。ピンク軸のスプリングをカットすることに躊躇いがあるので、以前軸換装して保管していた簡易軸のスプリングをカットすることにした。 トゲ抜きを上ケースと下ケースの間に押し込み分解。スプリングを取り出す。クリック用板バネ、接点、軸、ケースも特に使い道はないけれど、保管。
スプリングカット 簡易軸の上ケースと白軸を接着剤で固定したゲージを作り、カットするスプリングの長さを調整しながら、106本カット。 接点を取り外した下ケースと上ケース、軸にカットスプリングを仕込んで組み立て。素の押下圧を確認。21gの重りを乗せるとちょっと浮きがあり、24gの重りを乗せると完全に沈み込む状態になる様にした。 |
組み上げたキーボードは、依頼主に譲渡済。
最初に買ったワープロはOASYS 100s。
本体はいつのまにかどこかへ行ってしまったのに、このキーボードだけはずっと持っていた。
OASYS100Sキーボードのカタログ写真
このキーボードのスイッチがALPS緑軸であることを知り、
ALPS軸を使ったPC用キーボード
へ移植。この記事(
mck-89s P-II) のお陰で、はじめての
ALPS軸換装が失敗する事なくできました。SANDYさんに感謝。
移植したキーボードはFILCO の FKB-89J。テンキーレスのコンパクトサイズなので
ノートPCのキーボードに重ねて使用。
変換、スペース、無変換キーを親指シフト用に加工
親指シフト向きのキーボードの条件にB下割れを挙げるひとが多いけれど
ホームポジションの親指の位置はJキー、Fキーの下でありBキーの下では
ないので、スペースキーは小さくして元の位置のままとした。
ホームボジションで左右の親指で無理なくスペースキーが押せるので
この形状はおすすめ。
FILCO コンパクトキーボードの最適化半田吸い取り・鉄板加工・消音対策からの続き
 | 3mm厚の吸音スポンジでやり直し。スポンジは黒色しかないので両面テープで鉄板に仮止めして、そのままカッターで切り抜くことにした。 スポンジは力では切れないので、カッターで表面を軽くなでる様にして浅く切り込みを入れ、これを刃先が下に貫通するまで繰り返す。それでも完全に切り取れることはまれで、適当なところでむしりとってくり抜き完了。 所要日数:3日。楽しんだ時間:5時間 |

| すべてのくり抜きが終わったら、鉄板に軸をセット。軸の底面とスポンジ面がほぼ同じ高さになっていることを確認して、基板をセット。各軸の足をひとつづつ基板の穴にあわせながら圧着。スポンジの厚みで基板が浮いてしまう部分は軸の足を折り曲げて圧着。基板セットに問題が無いことを確認して軸足と基板を半田付け。 所要日数:半日。楽しんだ時間:1.5時間。 |
 | 筐体ダンプ 組み上げ前に筐体の重量化を行う。 基板と筐体の隙間部分に適当に油粘土を詰めるだけ。キーボードを安定して設置することが目的なので、隙間全部を埋めることはしていない。今回は100gの重量UP。絶縁策として0.5mmのラバーシートで油粘土を覆う。 |
 | 使った油粘土は100円ショップ ダイソーで購入。 所要時間:30分 |
 | 組み上げ 換装軸はALPS黄軸の上ケースをオレンジ軸用に交換したもの。一部白軸があるがスプリングは黄軸用に交換済。板バネは付けずにリニアタッチ仕様とした。 中古キーボードから取り外した黄軸だが、使用感が少ないのでスムースエイド塗布は省略。 キートップはメラミンスポンジでひとつづつ汚れを拭き取りながら、軸にはめ込む。 |
 | スタビライザー付きはキートップに固定するパーツを鉄板側にセットし、キートップを被せる様にはめ込み。 所要時間:40分 |
 | メラミンスポンジも100円ショップ ダイソーで購入。 |
PCにつないで、動作確認&使用感評価。不良キーなし
キータッチは黄軸特有のしっとりとしたリニアタッチ(もとはクリックタッチ)
打鍵音は重厚なコツッコツッとした底打ち音(もとはカチャカチャした軽いクリック音)
重量は890gから1320gへ230g増。程よい重さで設置安定度良好
難点は、最初から分かっていたことだが、スペースキーが長いキーボードは
親指シフト入力に使えない事。
[追記]その後、鉄板穴加工、軸位置ずらしの技を習得し
親指シフト化も可能になった。
親指シフトキーボードを造る。(FILCO ZERO Tenkeyless) 親指シフトキーボードを造る(FILCO109JALPS黄軸換装)
FILCO コンパクトキーボードの最適化の続き
 | 半田除去 いよいよ軸取り。FKB-107J-AIの基板を見ると、全ての軸が足を折り曲げて半田付けされていた。 半田にコテを当てながら精密ドライバーを使って足を立て、半田吸い取り器でひとつづつ吸い取り。 なぜか、このキーボードは半田がてんこ盛りで一回では吸い取れない。2回、3回繰り返し吸い取る。 吸い取った後に、毛抜きで軸足をひとつづつ摘んで半田が完全にとれていることを確認。 軸を鉄板につけたまま、基板をそっとはずして、半田吸い取り完了。 |
 | 鉄板補強 頂き物の0.3mm厚の鉛板を鉄板裏側に貼付け。鉄板全面に鉛を貼り、軸穴部分をくり抜く方法もあるが0.3mm厚は切り貼りが容易なので、3mm幅、5mm幅の短冊状に鉛を切り全体に貼り付けた。 鉄板の重量は188gから267gに増加。剛性も増し、たわみ・ねじれに強くなったと思う。 |
 | 吸音スポンジはめ込み 鉄板と基板の間は隙間を空けておいても、ほこりがたまるだけなので吸音スポンジをはめ込むことにする。キータッチに劇的な変化はないけれど、心なしか打鍵音は優しくなる感じがする。
まずは、鉄板を吸音スポンジに重ねて軸穴部分の線引き。 次に線に沿ってカッターナイフでくり抜き。 鉄板にALPS軸をセットしくり抜いた吸音スポンジをはめ込み。 基板で押さえつける様にして挟み込めば完成。
のはずだったが、5mm厚の吸音スポンジを3mmの隙間に挟み込むのは無理があり断念。 3mm厚の吸音スポンジを買って、リトライ予定。
所要日数:5日 楽しんだ時間:8時間 愕然とした時間:一瞬 |
吸音スポンジはめ込み(再)&組み上げへ続く
 | フルキーボードは結構カスタマイズしているので、今回はちょっと趣向を変えてコンパクトキーボードのカスタマイズに挑戦してみる。 対象は、FILCO FKB-107J-AIとFKB-107J 翼の2台。 カスタマイズメニューは 1.鉄板重量化 2.ALPS型簡易軸をALPS黄軸に総換装 3.鉄板と基板の間の隙間を充填 4.キートップの重量化 |
 | キートップをはずしたら、2台に使われている軸が違っていた。 AIはAPLS銘がないクリックタイプの簡易軸。翼はALPS銘があるクリックタイプの簡易軸。 前者をALPS型簡易軸、後者をALPS簡易軸と呼んでいます。ちなみに簡易でないのは正規軸と呼びます。 |
 | 下ケース比較 外観は赤丸部分(鉄板固定用の爪)が違っている。 中古で入手したキーボードで軸がぐらついているのは、いつも左側の軸が使われていた。 打鍵時の上下方向ブレに弱いのかも知れない。 |
 | 接点比較 スイッチの上ケースをはずして接点を比較。 正規軸の白カバーの代わりを簡易軸は上ケースのガイドレールで行っているので、上ケースを嵌めるときに、接点スイッチを曲げてしまう危険がある。 |
 | 全パーツ比較 勢いで分解して見た。左側の軸はタクタイルバネが小さいけど、ガチャガチャとクリック音は大きい。 |
  | へそ折れ キートップをはずしていたら、ヘソの折れたキーに遭遇。幸い折れた断片が軸に残っていたので取り出して、接着材で修復する。 全部で3個ヘソ折れあり。全て修復完了。 |
以下に続く
半田吸い取り・鉄板加工・消音対策吸音スポンジはめ込み(再)&組み上げ