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[親指シフト]MINILAの制御基板を親指シフト用に改造

[親指シフト]MINILAのSPACEキーを2分割して親指シフト(cherry赤軸+ALPS黄軸) - かもめ~る通信
の続きです。

MINILAの制御基板を親指S鍵盤の制御基板に交換しました。

01MINILA完成
見た目は変わりません。
02MINILA背面
USBポートはありません。
03MINILA制御部
オリジナルの制御基板です。コンパクトに作られていますが左側に大きな空きスペースがあります。
04MINILA制御部改造
汎用基板で親指S鍵盤の制御部を作り空きスペースに収めました。
05MINILA USB2
ケーブル接続用のミニUSBはホットボンドで固定しています。
06MINILA配線2
キーボード部の配線パターンはそのまま使えますが、スイッチング・ダイオードは+と-が逆向きなので、付け替えました。

07MINILAマトリクス

親指S鍵盤はパソコン側の設定はそのままで、キーボードを繋ぐだけで親指シフト入力ができるので、
出掛けた先でパソコンを借りて使うときに重宝します。
試したことも、行ったこともありませんがネットカフェのパソコンでも使えると思います。
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[改造]エスリルキーボードのCherry MX軸をALPS軸に変更

01 キット到着エスリルキーボードの組立キット(スイッチなし)を購入しました。
エスリル ニューキーボード 組み立てガイド

仕様通りに手持ちのMXスイッチを付けるつもりでしたが、鍵盤基板の配線がシンプルなので、ALPS軸を使える様に改造します。
99 エスリル右基板配線面 99 エスリル右基板表
07 ALPS軸仕様07 Cherry軸仕様ALPS軸とMX軸の軸穴位置は右側が0.5mm差なのでそのまま使い、左側は1.5mm差なのでALPS軸用の穴を追加で開けるようにしました。

08 ALPS軸アルミマウント板作成まずは、ALPS軸マウント板を作ります。
エスリルWebページに公開されている原寸大のキーレイアウト図をもとに軸穴レイアウトの図面を書いてアルミ板に貼り付けます。
軸穴のくり抜き
1.3Φの穴を電気ドリルで6個開けます。
2.棒ヤスリで穴と穴を削り、ざっくりとした穴を開けます。
3.平ヤスリで四角い穴に仕上げます。

マウント板と鍵盤基板を重ねて位置合わせし、クリップで固定します。
09 ALPS軸アルミマウント板と基板位置合わせ109 ALPS軸アルミマウント板と基板位置合わせ2

鍵盤基板に合わせてマウント板の周辺を切り取り、再度マウント板と鍵盤基板を重ねて位置合わせし、クリップで固定します。
追加するALPS軸取り付け穴をハンドドリルで開けます。穴位置を正確にケガキするのは難しいので、ALPS軸の下ハウジングをゲージに使い位置決めをしています。
マウント板と鍵盤基板を重ねあわせたまま、ALPS軸がすんなり付けられるか確認し穴位置がずれている場合は棒ヤスリで穴の大きさを補正します。
10 ALPS軸アルミマウント板成形10 ALPS軸スルーホール位置合わせ

鍵盤基板にジャンパー、ダイオード、FFCコネクタをハンダ付け後、ALPS軸をセットし軸足をハンダ付けします。
追加の穴開けで分断された配線の補修をして完了です。
11 ALPS軸配線補正

左側鍵盤基板も同様に加工して完成です。
04 右基板&制御基板05 エスリル完成(キートップ付)

ハウジング筐体は注文中。

[親指シフト]段ボールでエスリルキーボードを作る

FM-TOWNSキーボードのUSBエンコーダを自作したくて、いろいろ検索しているときにエスリルキーボードを見つけました。
詳細はこちら エスリル ニューキーボード

特徴
小さめの手にも合うコンパクトなエルゴノミック デザイン: 322mm x 170mm x 54mm。
以下の文字配列にはじめから対応しています。特別なデバイスドライバーのインストールは不要です。
英語
Qwerty
Dvorak
日本語
親指シフト (Nicola)   親指シフト配列はこちら
TRON
M-type

公開されているペーパークラフトの型紙を使用して、ASkeyboardと大きさを比べてみました。

00大きさ比較(上面)01大きさ比較(側面)02大きさ比較(重ね)

扇形に配置された親指キーの操作感を確認するため、ペラペラの普通紙では無く段ボールにMX軸を嵌め込んだモックを作りました。
なかなか良い感じです。
04段ボールモック(軸)99段ボール穴加工

カラ打ちだけでは、使用感が分からないので手近にあったDELL SK8115のエンコーダに配線して「やまぶき」で親指シフト入力して見ました。
05段ボールモック07配線完了
重量も剛性も無い段ボール筐体なのに快適に打鍵できます。
ちょっと使用感を試してみようと作りましたが、そのままメインキーボードになってます。

MINILA分解手順

●MINILAに限らずFILCOのMajestouchキーボードの筺体はネジだけでなく凹凸のくぼみで強固に噛み合わされているので、外すのに骨が折れます。何回か分解を行って、比較的楽な手順を確立したのでまとめてみます。
MINILAの場合はキーボード手前で4箇所、奥側で3箇所が凹凸のくぼみで噛み合わされています。
01 分解後
●キーボードを裏返し、2本のネジを外したあと下段左側の凹凸を外します。
上筺体の縁をつまんで隙間を空け、使用済みのクレジットカードなどを挟み込み隙間を確保します。
02.jpg
●上筺体の縁に親指を当て、裏側のキートップを他の指で押し上げるながら、隙間にドライバーを差し込み手前に引くようにして隙間を広げると、凹凸が外れます。
03.jpg
●こんな感じ
04.jpg
●残りも同じ要領で順番に外します。下段側の4箇所が外れたら、上段側の3箇所を外します。
(画像をクリックすると別窓に原寸の画像が表示されます)
05.jpg06.jpg07.jpg
08.jpg09.jpg10.jpg

●横長キートップの着脱
SPACE、Enter、左Shiftキーはキーの端を押してもスムーズに押下出来るように、荷重分散を行う金具(スタビライザーと呼んでます)が着いています。
キートップを外すと金具とキートップを繋いでいる白いパーツも一緒に外れます。(写真左)
キートップを取り付ける場合は、白いパーツを本体側のパーツ受けにセットしておきます。
12keytop.jpg13keytop.jpg
●ハンダ取り
半田ゴテと半田吸取り器または半田吸取線で半田を取り除きます。軸の足が基板に密着するように折り曲げられているので、半田ゴテを当てたままマイナスドライバーを使って起こします。ピンセットで軸の足をつまんで基板と分離できていることを確認します。半田が残っている場合は、分離されるまで半田吸取します。
ハンダ1ハンダ2ハンダ3

Cherryキートップ脱落防止

Cherryのキートップは軸とのはめ込み面がフラットでかみ合わせが無いため、指で摘んで簡単に外す事ができます。
メンテナンスで分解するときには楽でいいのですが、使用中に、打鍵した強さや、打ち方によっては、キートップが弾けて取れることがあるのは困りものです。

キートップと軸のはめ込み部分の隙間を小さくして、脱落を防止しました。
キートップ補強
(1)キートップを外します。
(2)メンディングテープを短冊状に切り片側が軸受けからはみ出す位置に貼り付けます。
(3)はみ出したメンディングテープを折り曲げて軸受けの外側に貼り付けます。
(4)軸受けの内側にメンディングテープを軽く押し込んで軸に取り付けます。

これで、指で摘んでもちょっと力をいれないと取れなくなります。

[親指シフト]MINILAのSPACEキーを2分割して親指シフト(cherry赤軸+ALPS黄軸)

Majestouch MINILA 68キー日本語カナなし 赤軸 FFKB68MRL/NB
Majestouch MINILA 67キー英語キーボード 茶軸 FFKB67M/EB

   いろいろと親指シフト化改造を模索してきましたが、一応これが最終形になるかと思います。
デジカメ不調で改造途中の写真が消失したため、結果だけの画像になります。
日本語、英語ともSPACEキー部分を2分割し軸を増設しました。
日本語タイプは独立変換方式で使う様に、Fnキーの位置もずらして配線変更しました。
英語タイプは共用型で使う前提でシンプルに[無変換]増設だけの配線変更にしました。
   親指シフトキーは嵩上げのために、おゆまるくんで特大の親指パッドを付けたものと、キートップ上面を平らに削り、木片を貼り付け成形したものを作りました。
6768MINILA SPACE2分割
MINILA 親指シフトキー

[親指シフト]MINILA US67keyに親指シフトキーを追加 その2

SPACEキーを小さくし、できた隙間に[無変換][KANA]キーを追加しました。
[Win][App]キーは使わないので[Fn][ALT]キーをひとつずらしています。
横長の[Enter]キーは右小指で楽に操作できるので、最下段のキーがすっきりしました。
文字キーは茶軸を赤軸に交換し、その他のキーは茶軸linearに改造しました。
快適に親指シフト入力できます。これをノートPC接続のメインキーボードにしました。
  今後、[無変換][Space][KANA]キーを加工してもう少し見栄えを良くする予定。
00完成(上から)
01配線内側(中)  軸を全て取外し、基盤内側の配線を確認した結果、[無変換][KANA]は逆流防止用の素子が無いため、配線が切れていることが分かりました。

12配線内側(右)  なぞです。JP68KEYとUS67KEYの配列は右下の3つのキーが違っていますが、マトリクスパターンは同じでした。何かでJP/USを識別しているはずですが、それが何か分かりません。使用上困ることはないので、追求は次の機会があったらその時にします。

配線変更(最終・拡大)  追加した[無変換][KANA]軸のスルーホールを基盤に空けました。幸いにも、元配線の無いところだったので、断線補修なしです。
  [ALT][Fn]キーは元配線を内側から外側に引き出す方法でパターンカットなしでやってます。このやり方は元配線が100%保証されるので安心してできます。


最終形はこちら(Space2分割)

[親指シフト]MINILAのFnキーを真ん中ひとつに変更して親指シフト化

  Fnキーの入替でひとまず親指シフト入力できる様になりましたが、独立変換型で使うのに親指でEnterキーが押せないのは不便なので、さらなるキー配置変更をしました。

  キーの形状、配置個数はHHKB liteと似ているのに、Enterキーを最下段に置けないのはなぜかな?とMINILAを眺めていて気がつきました。犯人はダブルFnキー。

  Fnキーをひとつにし、代わりにEnterキーを配置すればOK。ではひとつにしたFnキーをどこに配置するのがいいのか?右側に置くと左側のカーソル操作が片手でできず、左側に置けば右側の機能キーを両手で操作することになる。ならばと得意のスペースキー3分割の要領でBキーの下にFnキーを置くことにしました。(左側の写真)

  Fキー、Jキーを基準に親指のホームポジションを考えると親指シフトキーの幅をもう少し広くしたいので、余剰品を加工してキートップを交換しました。(右側の写真)効果は上々。Filco Tenkeylessスペース3分割と同じ感覚でより快適に親指シフト入力できる様になりました。
また、真ん中Fnキーは親指シフトと同じ要領で押せばいいので、こちらの操作も快適です。ほとんどの操作がホームポジョンで出来ます。MINILAは単にコンパクトと言うだけでなく、操作性もTenkeylessより良い感じです。

軸位置を変更しない改良は一旦完了です。(たぶん)

真ん中Fnキー暫定版 4親指シフトキートップ加工1
上の画像も下の画像もクリックすると別窓で拡大画像を表示します。
真ん中Fnキー
  元のスペースキーを一文字サイズのキートップに交換し、空いた隙間に綺麗に親指シフト用のキートップを配置するには、軸の取付位置をずらす必要があります。既存の軸を全て取外す大がかりな作業になるので、今回は軸位置を替えない方法で対応しました。(楽しみは後に残しています)
再配線変更  導電性テープはそのまま使えるので、基盤側のキー接続先を替えるだけです。左Fnキーに繋いでいた線は撤去し、新たにEnterキーに繋ぎました。正味15分くらいで配線変更完了です。
下筐体との組み合わせ   配線変更のために、上筐体をはずし、下筐体と基盤を分離します。下筐体と基盤は左の写真の様に直付けされたソケットとピンで繋がっています。基盤を垂直に持ち上げないと、ピンを曲げたり、ソケットを破損しそうなので、慎重に分離します。ソケット近くの下筐体と基盤の隙間にドライバーを入れ少しずつ基盤を分離する様にしています。
   組み立てる時は、ソケットにピンが正しく合わさっているかを確認して押込みます。USBコネクタが邪魔をしてソケットとピンを隠すので結構、精神的に疲れる作業です。
5親指シフトキートップ加工2     親指シフトキーの拡幅です。
  cherry軸はALPS軸に比べキートップの接合強度が弱いので、スタビライザー無しで引っ掛かりなく押下できるキートップの幅はCapsLockキーが限界だと思っています。軸の中心から文字キー1個分の幅です。
  余剰キートップをあれこれ合わせた結果、文字キー2個半幅のキートップを使う事にしました。テンキー部の+キーとEnterキーです。そのままでは、外側のキートップと干渉するため、端をノコギリで切り落としました。見栄えは悪いです。キートップの端を押すとキートップが斜めに沈み込みうまく押下できないので、スタビライザーの金具受けをストッパーとして着けてみました。いい感じです。
6軸固定強化  テスト打鍵をすると、同時打鍵文字がうまく入力されない事が多く、導電性テープと圧着している軸足の接触不良が顕著になりました。キートップの着脱を繰り返す打ちに圧着度が悪くなった様です。軸を着け直しても改善されません。軸自体が鉄板にしっかり固定されておらず、横幅のキーでは軸がぐらついて接点が安定しない事が判明。軸穴に紙片を挟み込み軸を固定する事で接触不良は解消できました。


一旦完了と言った舌の根が乾かぬうちに、また改変してしまいました。(^^;)
7親指キートップ改1
  親指シフト用キートップをカットしないで、スタビライザー金具受けの穴で軸に取り付けて見ました。真ん中にストッパを付けてます。見栄えは少し良くなったかなと思いますが、機能的には変わっていません。Fnキー側の端を押してもひっかかり押下できません。ストッパの上当りが正常に押下できる限界です。
   それでも、自然体で打鍵していて誤入力になるのは「よ」を打つときだけです。普段はJキーの下にいる右親指が「よ]を打つときだけ、左に寄る様です。思わぬところで自分の癖が分かりました。
   キートップの真ん中からちょっとずれた部分で結合している軸を勝手に偏向軸と呼んでいます。今回の親指シフトキーがそれです。引っ掛かりの要因が押下圧かも知れないと考えスプリングカットしました。ビンゴですV(^0^)。Fnキー側の端を押してもスムースに押下できるようになりました。「よ」の字も気楽に打てます。

9親指キートップ改3

英語配列のMINILA US67KEYの親指シフト化はこちら。
MINILAUS67keyに親指シフトキーを追加

[親指シフト]キーボードを造る(AS-KB91LR:cherry赤軸+茶軸改linear)

  当人は、まったくご存じない事ですが日頃有益な情報を提供頂き、非常に感謝している方がいます。
漫然と誰に使って頂けるか分からないキーボードを造るより、贈る相手が明確なほうが造る楽しみが大きく
当人に断りなく、贈呈用に改造したものです。

  ベースはI-T Touch 日本語かなありTenkeyless Cherry赤軸 AS-KB91LR。
  見た目で分かるカスタマイズは、スペースキーを3分割した事とJISかな表示を隠した事、親指シールを貼った事、親指シフトキーに特大パッドを付けた事くらいです。
  打鍵感は現物を使って頂かないと、貧弱な語彙の言葉では伝えられないものですが、
主観的にはオリジナルの赤軸より、滑らかな押し心地、緩やかな押し戻し、耳触りの良い打鍵音に仕上がったと思っています。
00完成
  http://hieroglyphe.blog47.fc2.com/blog-entry-36.htmlで書いた様に、[変換][無変換]キーは親指シフトキーに特化させ、変換は[Space]、確定は[Enter]、無変換は[Shift+無変換]で行っているので、こんな配線変更になっています。共用型で使う場合も親指で[Enter]が押せるのは、便利だと思います。
01特大親指パッド(前)02特大親指パッド(斜め)
上の画像も下の画像もクリックすると別窓で拡大画像を表示します。
03赤軸(三分割)  スペースキー3分割
  Bキーの直下にスペースキーの軸があるので、スペースキーを一文字サイズに変更し、空いた隙間に親指シフトキーを増設します。
この隙間にフィットするcherry軸のキートップを持っていないので、余剰キートップを豊富に所有しているALPS軸で増設しました。
04 増設軸合わせ  鉄板加工
  増設軸用の穴を鉄板に空けるため、全軸半田を吸いとり鉄板と基盤を分離します。昔のALPS軸のキーボードに比べcherry軸のキーボードは半田の粘つきが少なく簡単に吸い取れるので作業が楽です。
  鉄板にキートップを付けたALPS軸を重ねて、軸穴の位置決めをしケガキします。ケガキに沿って小型の金ヤスリで軸穴を空けます。
  鉄板の硬度が低い様でそんなに力を入れなくても30~60分くらいでひと穴空けられます。作業時間に幅があるのは、最初の粗削りは30分くらいでできますが、最後は削り過ぎない様にひと削り毎にALPS軸を当てながら、穴の大きさと向きを加減するためです。

05増設軸スルーホール穴あけ06断線補修  基盤加工
  鉄板に軸穴があいたら、そこにALPS軸の下ケースをはめ込み、鉄板と基盤の位置合わせをしてハンドドリルで1.5mmのスルーホールを空けます。
  スルーホールを軸の上辺、下辺どちらに空けるかは元配線の断線被害が小さい方を見極めて決めます。今回は見極めを誤り無変換キー用のスルーホールで細い3本の密集配線を分断してしまったので、断線修復に少し手こずりました。
07 鉄板ダンプ&セルスポンジ(全体)  打鍵感改善対策
  具体的にどの対策で何が改善されるのかは特定できていないのですが、鉄板重量化と吸音スポンジで基盤と鉄板の隙間を充填します。
  鉄板は裏側に0.3mm厚の鉛シートを張り詰めました。他のキーボードでは1.0mm厚の鉛を張り詰めたことがありますが、鉛の重量によってどう打鍵感が変化するかも把握できていません。なんとなく重いほど音が丸く優しくなる様な気がしますが定かではありません。
  隙間の充填は0.5mm厚のセルスポンジを鉄板の軸穴部分をくり抜いて、はめ込める様にします。
茶軸改リニア化11 スムーズエイド
  軸加工&潤滑剤塗布
  cherry軸はALPS軸と違って、鉄板マウントした後では軸分解ができないため、はやる気持ちを抑えて、軸加工やメンテナンスを組み上げ前にします。
  茶軸を加工してタクタイル感をなくし、赤軸のようなリニアタッチにする実験が完了したので、実機に使用しました。とはいえ、加工のばらつきは否めないので、文字キーを避けファンクションキーや一部の機能キーを茶軸改linearにしました。
  赤軸を素のままで親指シフト入力したのはMINILAが初めて。いままではスペースキー分割前はポツポツと動作確認打鍵をしただけでした。このときから、なんとなく新品の赤軸なのにカサカサ感があるかなぁと感じていましたが、MINILAを使ってみて確信しました。カサカサ感解消のため、全軸を分解し乾式潤滑剤スムーズエイドを2度塗りしました。効果は上々です。cherry軸はバネ受けの突起があり、座りが悪いのでスムーズエイド乾燥用の台を作りました。ドリルで3mmの穴を空けただけですが。
09セルスポンジセット拡大  組立
  鉄板に全ての軸を向きに注意してセットした後、セルスポンジを軸の間にはめ込みます。
  次に各軸足がスルーホールを通るように、基盤を重ねます。鉛シートとセルスポンジの厚さで基盤が浮いた感じになっているので、真ん中を押さえて、真ん中の軸の軸足を折り曲げます。同様に4隅の軸足も折り曲げてから、他に浮いた箇所を捜しそこの軸足も折り曲げます。
  鉄板と基盤がしっかり固定できたら、配線変更に関わらない軸の半田付けをします。
10配線変更  配線変更
  基盤の写真を撮り、配線設計します。最近の基盤は各軸ごとにマトリクスパターンコードと思われるC99、R99の番号が印刷されています。配線変更する軸のマトリクスパターンコードを確認し、同じコードを持つキーを搜し、両者の結線図を写真に描いていきます。
  C99のパターンは単純イモズル配線なので、テスターで配線の読み違いがないことを確認できます。R99のパターンは各キーごとに逆流防止用のダイオードが配置されているためテスター確認ができません。こちらは、目を細くして念入りに読み違いがないことを確認します。
  配線方法が決まったら、後は適当な長さに切った導線を半田付けするだけです。取扱が楽なのでエナメル線を使っています。

11軸装着  導通確認
  筐体カバーを着ける前にPCに繋ぎ、断線やショートがない事を確認します。案の定、密集配線を断線させた部分に修復不備が見つかり、2回ほど配線補修をやり直しましたが、概ね大過なく完了。
12キートップ鉛貼り  キートップ加工
  昔から2色成形の重量感のあるキートップの打鍵感がよいと言われているので、キートップの内側に鉛シートを貼り重量化しました。48個のキートップに総量45gの鉛シートを張り付けたので、1キー当りの重量増は1g未満です。
  JISかな隠しはこちらにまとめました。
  親指シフトシールはこちら
  特大親指パッドはこちらです。

打鍵音
cherry赤軸(ARCHISS改造後)
cherry赤軸(MINILA)
録音環境がいい加減なので、生で聞いている音が再現できていませんが、違いがわかりますか?

[親指シフト]Majestouch MINILA 68キー日本語カナなし で親指シフト

発売日前なのにMINILA親指シフト化の夢中レポートが。
親指シフト(31) Majestouch MINILA 68キー日本語カナなし で親指シフト
親指シフト(32) Majestouch MINILA 68キー日本語カナなし で親指シフト その2
親指シフト(33) Majestouch MINILA 68キー日本語カナなし で親指シフト その3
親指シフト(34) Majestouch MINILA 68キー日本語カナなし で親指シフト その4

さすが、ShopU店長さんはアイデアが斬新。
これはもう買うしかない。即行で予約してしまった。
配線変更様の軸の準備も完了。あとは発売を待つばかり。
Minila待ち

2月27日発売日当日に届く
いつもの事ながら、ShopUはやることが早い。

開封し簡単に動作確認をして、早速分解
0MINILA分解
ふと、同封された保証書を見たら、保証開始日2013年3月1日だった。保証開始前に保証対象外となる。

無変換キーと左Fnキーの入替
ふたつの軸を取外し、マスキングテープを使ってスルーホールの絶縁。
1MINILA 絶縁

やり方が判っているというのは、気分的には楽だがドキドキ感が全くないのはつまらない。
2番煎じの強みで、夢中レポートにある軸足を曲げたことによる基盤の膨らみ対策を考えてみた。
軸足からの配線に導電性テープを使い、基盤の表面に引き回す。
肉厚の軸足は曲げるのではなく、根元を少し残してカット。導電性テープに圧着させる事にした。
2配線加工と軸加工
3軸足カット

基盤の表に引き出した導電性テープとスルーホールを配線して完了。
4配線変更
絶縁不良も無く、快適な親指シフト化完了。

独立変換型で入力するので、スペースキーを変換キーに、かなキーをスペースキーにリマップして使用している。
いずれ、右Fnキーとかなキーも入れ替えるつもり。

ShopU店長さんに重ねて感謝、感謝。

あまりに呆気なくキー配置変更ができたので、調子に乗ってスペース、右Fn、かなキーの入替までやってしまった。
軸足は半田付けしないので、カットしないで折り曲げるだけで支障無く圧着できる事が判明。
5配線変更2
改造に熱中してMINILA本体の雄姿を載せるのを忘れてた。
スペースをかなキーに入れ替えたのは、リマップソフトでかな⇒変換キーにするため。
(他のTenkeyless改造キーボードは、かなキーがあっても使うことがないので、こうすると
キーボードを繋ぎ変えたとき、いちいちリマップ定義を変える必要がない。)
7MINILA全容

チルトアップして打鍵音を録音
cherry赤軸(MINILA) 最下段のキー入替のみのcherry赤軸の音
cherry赤軸(ARCHISS改造後) 鉄板ダンプ、キートップ重量化、吸音スポンジ挿入したcherry赤軸の音
生で聞き比べると、ARCHISS改造後のほうが打鍵音が丸くなっている感じだが、録音ではあまり違いが聞き分けられないかも。

そのままでも充分快適に打鍵できるが、気持ちキータッチが重く感じるときがあるので、キートップ裏に鉛を貼って
ちょっとだけ重量化。押下時の滑りとキーの押し戻し感が少し優しくなった感じ。改めて打鍵音を録音してみたが
聞き分けられるほどの変化は無かった。
cherry赤軸録音(MINILAキー重量化)64

妄想が膨らんで親指シフトキーを本格的に改造したくなった。
妄想形その1 Fnキーを真ん中ひとつにして左右に[無変換][スペース]を配置。かなキーは撤去。
親指シフト改造案1
妄想形その2 Fnキーを真ん中ひとつにして左右の軸位置をずらし[無変換][スペース]を増設。
親指シフト改造案2
続きはこちら

MINILA 67キー英語キーボードの親指シフト化はこちら
    [親指シフト]MINILAUS67keyに親指シフトキーを追加

[改造]cherry軸の換装、キートップ交換(Truly Ergonomic 209)

TECK209で軽快に親指シフト入力できることが分かったので、
より快適に使うための改良を実施。

見た目では、キートップをリマップに合わせて付け替えると同時に日本語かな無しに変更。
見えないところでは、
キータッチ改善:軸を茶軸(tactile feel)から赤軸(linear touch)に換装。
打鍵音改善:鉄板を重量化。基盤と鉄板の隙間を充填。
これで、オリジナルの打鍵音は、概して「硬くて乾いた」感じだが、これを「柔らかなしっとりした」感じになる。

Truly Ergonomic 209は最初の印象は最悪だったが、今では一番のお気に入り。

TECK209キートップ交換14軸換装拡大

10鉄板12軸セット鉄板重量化&剛性強化
  鉄板の裏側に厚さ1mmの鉛シートを両面テープで張り付ける。全面に張り付けたかったが、鉛シートの在庫が無いので左右キー3列は鉛なし。(やみ雲に重くしても効果に差が無いので量としてはこれで充分)

  鉛貼りが終わったら、全軸を鉄板に装着。軸は穴の上下に噛み合わせの爪があり、ここに鉛を貼ると噛み合わせ固定出来ない。貼りすぎた鉛を削りながら、ひとつずつ軸を取り付けていく。

13セルスポンジセット13セルスポンジセット拡大隙間の充填
  防振・吸音効果がある1.5mm厚のセルスポンジを軸穴部分をくり抜いて鉄板とPCB基盤の隙間に充填する。

あとは、全ての軸足をPCB基盤のスルーホールを通る様に合わせてセットし半田付けして完了。

ケーブルを繋ぎPCに接続して、全キー接点確認。万が一不良キーが見つかったときは、当該キーを交換する。
交換用キーのストックが無いときは、pause/breakなど使わないキーと交換する。

[改造]cherry茶軸をリニアタッチに改造する

cherry茶軸(タクタイルフィール)と赤軸(リニアタッチ)は軸の形状がちょっと違うだけで
その他の部品は同じものが使われている。

茶軸は接点スイッチを押す部分に「く」の字形の突起がある。赤軸は平。
この突起をヤスリで削って平にすると、赤軸と同じリニアタッチになる。

茶軸改リニア化

[分解]Truly Ergonomic 209(TECK209)キーボードの分解方法

cherry茶軸も悪くはないが、親指シフトにタクタイル感はじゃまなので、赤軸に交換するため分解しました。
01 全体(表)
パームレストは9本のネジを外せば簡単に外れます。赤丸のネジは上下のパームレスト筐体を結合しているもの。
青丸のネジで本体とパームレストを固定しています。
02 全体(裏)
03 パームレスト取外し
本体は見えている6本のネジとシールの下に隠れた2本のネジを外し青丸部分の噛み合わせを外すことで上筐体と下筐体が分離できます。
04 全体(裏)パームレストなし
特に注意書きはないが、ネジを隠しているシールを剥がした時点でメーカ保証外となるので、それなりの覚悟は必要。
購入後3日でメーカ保証を放棄。
05 隠しネジ
06 開梱1
07 開梱2
基盤の配線はいたってシンプル。かと思ったらマトリクスの片側しか見えてない感じ。基盤の裏側にも配線があった。
08 基盤(配線)
2層式の配線はパターンカットの場所の見極めが難しそうなので、配線変更は断念。ソフトリマップ対処で良しとする。
09基盤(配線表)

[親指シフト]Truly Ergonomic 209(TECK209)で親指シフト設定方法

ダイヤテックが代理店販売しているエルゴノミクスキーボード。
Truly Ergonomic 209 English International and Asia

2つに分割されたスペースキーの左側はDipスイッチの設定でスキャンコードを変えられるので
簡単に親指シフトができる。とりあえず以下のキー変更をして使ってみる。
※こちらの本家提供のツールを使って、キーボード本体の定義をカスタマイズする方法もあります。
Firmware Upgrade - Truly Ergonomic Mechanical Keyboard

01 TECK209

設定方法

Dipスイッチは1、3、4をOFFにする。

chgkeyで以下のリマップを登録。
左スペース:Dipスイッチ3をOFFにするとスキャンコードが0x005cになるので、これを無変換キーに変更。
  chgkeyを起動し調査(I)をクリック。「キーボードのキーを調べます」のサブ画面が出たところで
左スペースキーを押下すると、キーのスキャンコードは 0x005c と表示されるので、上のスキャンコードでキー変更するボタンを押す。割り当て画面がでたら[無変換]を指定。
その他のキーは通常と同じ操作で変更可能。
登録ボタンを押して、再起動すれば完了。
chgkey画面chgkeyキー変更

親指シフト入力のキー設定ができることと、親指シフト向きキーボードかは別の話。
エルゴに慣れていないこともあるが、このブログを書くのに1時間程度使った感じでは、あまり快適とは言えない。

利用開始3日目
以下のキー変更を行い、大分使い易くなった。入力速度はまだまだ遅い。
隠しネジを2本発見。1年保証を放棄して分解。配線がいたってシンプル。これなら配線変更も楽にできそう。
新品なのに英字のOキーがチャタリング気味。cherry茶軸はタクタイル感がじゃまなので赤軸に交換するか
思案中。そこまで手間をかける価値があるのか?
Truly Ergonomic 209(TECK209)キー変更2
利用開始5日目
変換候補選択や変換範囲指定をするときに、無意識のうちに右下のキーを押す癖が身についているので、カーソルキーがこの位置にあると、いくら軽快に文字入力が出来る様になっても、変換操作で躓きイライラがつのる。
右下4個のキーを↓↑←→に変更。これでやっとストレスなく親指シフト入力が出来る様になった。
エルゴノミクスキーボードに移行するための4つのコツ 2007年に書かれた記事だが、これを参考に「脇を開けて打つ。」ようにしたら誤打鍵も減少。
コツの4番目に「慣れないうちは、無理に使わない(イライラするから)」とある。
なるほどと納得する反面、「キーボードは自分が使いやすい様に改造すべし」のモットーを捨て
キーボードに合わせて打ち方を変えることを要求するエルゴノミクスの真価はまだ、見えない。
利用開始7日目
キー配置の戸惑いはなくなり、Japanistの変換辞書のバカさ加減が気になる様になったので、
しばらくメインPCで使ってみるつもり。

エルゴノミクスキーボードを初めて使ってみたが、慣れるのに1週間かかったことになる。
親指シフト入力を覚えてみようとする人たちも、最初は似たような葛藤をしているのかなと、ふと思う。

その後(最終形)
TECK209最終形TECK209最終形(盛土)
真ん中の5つのキーは親指または人指し指でしか押せないが、押下時にホームポジションを維持できない。
SPACEキーとTABキーに盛土をして、この問題を解決。従来のキーボードと同様の速度で打鍵できるようになった。
いろいろとカスタマイズが必要だが、十分に親指シフトキーボードとして使えると思う。
慣れてみると確かにパームレストに置いた手のひらを浮かすことなく、打鍵できるので手首の負担が無い。

cherry軸押下圧軽減(スプリングカット)

cherry軸の全てがチェリー キーボード MXキースイッチ(Cherry keyboard MX Keyswitch)に解説されているので、新しいことは何もないが自分なりにまとめてみた。

01cherry軸外観  鉄板マウント型のcherry軸の外観
02上ケースはずし  ①②スイッチは上ケースと下ケースが4本の爪でかみ合わせある。左右2本の爪を外側にちょっと広げて分離する。
③スイッチは上ケース、下ケース(接点スイッチが組み込まれている)、軸、スプリングの4つの部品で出来ている。
④茶軸の押下圧は45gだが、親指シフト入力するには少し重いのでスプリングを少しカットする。片端の密集部分+一巻半をカットすると押下圧が40gになった。
06黒軸と比較  茶軸と黒軸を比較
上ケースと下ケースは同じものに見える。
黒軸のスプリングは巻きが荒く短いが重い。
茶軸は赤丸部分に突起があり、これがタクタイル感を演出している。
茶軸のスプリングと黒軸を組み合わせるとスペックは赤軸になる。

新品のcherry軸が単品で購入できるので、あえて茶軸と黒軸の2個1は必要ないが、絶滅危惧主のALPS軸は入手できたものを色々組合せて好みの軸に仕上げるため、つい余計な事を考えてしまう。

[親指シフト]親指シフトキーボードを造る。I-T Touch AS-KB91LR(cherry赤軸+ALPSゴム付白軸)

cherry軸の改造はこれが2台目。
1台目はジャンクで安価に入手したcherry茶軸で、壊れてもやむなしと試作したもの。
[親指シフト]親指シフトキーボードを造る(FILCO FKB91JP cherry茶軸+ALPS緑軸)
軸の植え替えがいらない分、簡単にできることが分かったので本命の改造を実施。

今回はSHOP'Uで新品を購入。届いたその日に封印シールを剥がして解体。保証外品となる。
メインの改造は
[親指シフト]親指シフトキーボードを造る。(FILCO ZERO Tenkeyless) その2 ALPSオレンジ軸換装
と同じ。スペースバーを一文字サイズのキーに交換し、空いたスペースに[変換][無変換]用キーを増設。
押下圧45gは少し重いので、スプリングカットし35gに軽減。

リニアタッチのALPS緑軸を愛用しているが、cherry赤軸改はALPS軸とはまったくタッチが違っている。
それぞれに良さがあり、優劣を付ける気はない。が初体験のcherry赤軸改は素晴らしい!!
感覚的にはRboard Proの軽快さに似ている様に思える。
今回作成分は依頼品で嫁ぎ先が決まっている(仲人は諭吉さんと一葉さん)ので、自分用をもうひとつ造る予定。

AS-KB91LR(before_after)

赤軸全体(キーなし).jpgAs-KB91LR増設軸  キートップを外した状態。スペース軸の両側にALPS緑軸を増設。ALPS軸を使っているのはcherry軸のパーツを持っていないから。深い意味はない。緑軸の底打ち音がcherry軸の底打ち音に合わないので、最終的には消音ゴム付白軸に変更した。
分解
3枚おろし
  まずは上筐体、本体、下筐体を分離。上下の筐体は3本のネジと上4箇所、下4箇所のツメでかみあわされている。
  外したネジは無くさない様に上筐体のネジ穴に戻しておく。ツメの噛み合わせは上4箇所をマイナスドライバーで外し、上筐体を上下に揺すりながら下4箇所のツメを外す。
  基盤の配線を見て、一瞬不安になる。今まで分解したキーボードとキーの数は同じ筈なのに線がやたらに細かく多い。
  PCB基盤は英語用と共通化しているみたい。横長のENTERキー用の穴や配線があった。配線が細かいのはこれが原因だな。
増設軸穴加工
増設軸合わせ軸位置確認
  軸取りは横一列ずつ6回に分けて、のんびりと実施。このキーボードの半田も粘性が弱く一回の吸いとりで綺麗に半田がとれた。
  追加するキーサイズはFILCO Tenkeylessと同じ。鉄板に軸穴位置をケガキし、ヤスリで削り取る。スタビライザー取り付け穴と増設軸位置が重なって、横幅はぴったりの穴にできないので、縦幅をタイトに削って嵌め込める様にした。キー幅が短いのでスタビライザーは無し。
タッチ改善
10 赤軸分解11 スムーズエイド12 セルスポンジ(拡大)14 鉄板ダンプ(拡大)
  新品だが、押下時にカサカサ感があったので、軸にスムーズエイドを塗る。cherry軸は座りが悪く直立で置けないので、CDケースに3mmの穴をあけ台座を作った。これにスムーズエイドを塗った軸を並べて24時間自然乾燥させる。スムーズエイドは2度塗りが基本なので2日作業。
  打鍵音改善のため、鉄板と基盤の隙間を埋めるセルスポンジに軸穴をあける。
  底打ち感改善のため、鉄板裏側に0.5mmの鉛シートを貼る。
配線補修
15 断線補修全体18 配線完了
  <配線変更箇所>
1.増設軸スルーホールで分断された配線の修復
2.増設軸の配線(変換、無変換)
3.配線変更(元の無変換をTAB、スペースをEnter、Capsと左Ctrlの入替

配線が細かいので、間違いなくパターンを追えるか自信が無かったが、基盤をデジカメ写真にとり、拡大して作業したら案外楽にできた。
基盤を良く見ると、各軸ごとにRn、Cnの表記がある。これがマトリクスパターンを示していることが分かったので検証も確実にできた。
配線は1本繋ぐ毎にテスターで導通・漏電チェックして完了。

キーボードの押下圧(押下特性)の量り方

キーボードの相性でキー押下時のタッチが占める割合はかなり高いと感じているが、
押下圧(押下特性)を公表しているキーボードは少ない。
個別に測定されたデータが公表されているものもあるが、そもそもキーボードの押下圧の
測定基準がはっきりしない。

手元にあるキーボートの押下圧を古典的方法のコイン測定(硬貨を分銅代わりに利用した測定方法)で
量ってみた。
01 35gコイン02 計量確認  親指シフトキーボードの理想の押下圧は35gと言われている。
これを基準にするため、35gの重りを作成。50円硬貨8枚+1円硬貨3枚。
測定基準は、キートップに重りを静かに置いたとき、底打ち手前までキーが沈み込む重さとした。
[参考]硬貨のサイズと重さ
1円   直径20mm、 重さ1g
5円   直径22mm、 重さ3.75g、孔径(穴の直径)5mm
10円  直径23.5mm、重さ4.5g
50円  直径21mm、 重さ4g、孔径4mm
100円  直径22.6mm、重さ4.8g
500円  直径26.5mm、重さ7g
03 Rboard Pro for Mac 1  35gの代表格、Rboard Proの押下圧を量ってみる。
35gの重りをキートップに乗せると底打ち手前まで沈み込む。指で押し下げても、指を話すと戻ってくる。
50gの重りで底打ちまで沈み込む。
08 ASkeyboard緑軸1  ALPS緑軸はキーボードの部屋では平均41g、最大50gとなっている。
  35gの重りを乗せると底打ち手前まで、沈み込み指で押しても戻ってくる。
43gの重りだと底打ち手前まで、沈み込み指で押すと底打ちしたまま戻って来ない。
12 Realforce45g 1  Realforce変化重45gは45gの重りを乗せても底打ちしないが、そのまま指で押すと底打ちして戻ってこない。30gは30gの重りで底打ちする

押下圧が同じでもキーボードによって打鍵感が違うのは、こんなところに要因があるのかも。

[親指シフト]アクリル絵具でJISカナ削除

100均shopダイソーでアクリル絵具なるものを見つけた。水性だが乾くと耐水性になり重ね塗りができると書いてある。アクリルならプラスチックとの親和性も良さそうなので、これでJISカナを消してみた。
ついでに、ALPS軸で増設したキーにも塗ってみた。
元の状態はこちら
[親指シフト]親指シフトキーボードを造る(FILCO FKB91JP cherry茶軸+ALPS緑軸)

全体が黒で統一され、JISカナなしのすっきりした感じになった。
アクリル絵具は原液のまま、綿棒で薄く2度塗りする程度で白字がほぼ見えなくなる。速乾性なので重ね塗りもそんなに時間をかけないで出来た。
打鍵してもすぐに剥がれてしまうことはないが、どれくらいで剥げてくるのかの耐性は不明。しばらく使い込んでみるつもり。
FKB-91JP(JISかな削除).JPG
FKB-91JP(JISかな削除)拡大.アクリル絵具.JPG

[親指シフト]親指シフトキーボードを造る(FILCO FKB91JP cherry茶軸+ALPS緑軸)

cherryメカニカル軸は保守パーツ(キートップ、軸)を持っていないので、スペースバーの分割加工ができなかったが、増設軸はALPS軸でも出来そうな予感がしたので、試してみた。
結果は下の写真の通り。なんの不具合もなく完成。
残念ながらcherry軸の親指シフトキートップは存在しないので、加工は親指シフトキーのみ。
愛機はリニアタッチのALPS緑軸なので、タクタイル感のある茶軸は合わない懸念があったが、案外いいタッチ。
押下圧を40gに軽減したのが功を奏した感じ。
01FKB-91JP親指キー完成(正面)
cherry軸とALPS軸の親和性がこれほどとは、やってみて初めて分かった。鉄板とPCB基盤の隙間、軸に取り付けるキートップの形状は100%同じ。違いは鉄板の穴の形とスルーホールの位置のみ。
02FKB-91JP親指キー完成(前面)
以下の小さな画像をクリックすると別窓で大きな画像が表示されます04茶軸(全体)05茶軸(スペースキー分割)このスペースバーの軸はBキー直下にないので、[無変換][空白][変換]の配置ではなく、[無変換][変換][空白]の配置で各キーのサイズを検討する。
赤四角に軸穴をあければ2箇所はOK。右側の1箇所は元の2つの軸穴の真ん中になるので鉄板マウントにならない。プラ板で補修してみる。
06分解07軸位置合わせcherry軸だからなのかは断定できないが、ハンダに粘りが無く吸いとり除去は楽にできた。鉄板からはずしたときしか軸の分解ができないので、この段階で全軸のスプリングを一巻半短くカットしておく。
手持ちの余剰キートップをあれこれ組合せ、配置を決定。新しいキートップに合わせて鉄板に軸穴をあける。穴ひとつあけるのに1時間。3つを限度に軸配置を検討。
08軸完成11軸完成(裏面)キートップの歪み、隣接キーと干渉しないことを確認。
たまたまだが、ALPS軸キートップとcherry軸キートップの前側面が一直線に揃った。
12スルーホール穴あけ鉄板と基盤を重ね、新しい軸穴に合わせてスルーホールを基盤にあける。今回は太い既存配線に重なってしまったので、ショートしないように、入念にパターンカット。
15鉄板ダンプとセルスポンジ鉄板ダンプの効果がいまひとつ実感できないので、今回は文字キー部分のみ鉛テープを貼ってみた。
鉄板と基盤の隙間を埋めると底打ち音が優しくなる気がするので定型メニューとして今回も作成。
鉄板に軸を全て取り付け、ラバースポンジを隙間に埋めてから基盤を被せ各軸をハンダ付け。
13配線14上筐体加工補足
配線には今回もエナメル線を使用。取り廻しが楽にできる。
スタビライザー用の留め具が上筐体に干渉してうまく嵌まらない事に気づき干渉部分(赤まる)を削り取った。

[親指シフト]アクリル絵具でJISカナ削除へ続く

[親指シフト]温故知新:ありがたい先人の知恵あれこれ

いろいろ親指シフトキーボード弄りで遊んでいるが、思えばオリジナルのアイデアはひとつもない。
ありがたい先人の知恵を整理してみた。

メンブレン、ラバーキーボードのタッチ軽量化

夢中レポート MaxPoint MX-90501W 2000-02-04

夢中レポートIBM Space Saver Keyboard 2 2000-03-04

夢中レポート親指パッド 2000-02-09

配線変更

夢中レポートGoldtouch Adjustable Keyboard2000-04-15
その2
その3
その4

文字キーを全部右へ1キーずつズラス(親指シフトキーをB下割れにする方法)
キー配列シール&キー配列変更2000-05-14

STARTとヒデボーの親指化改造記 (1)2002-01-22
STARTとヒデボーの親指化改造記 (2)
STARTとヒデボーの親指化改造記 (3)
STARTとヒデボーの親指化改造記 (4)
STARTとヒデボーの親指化改造記 (5)

Majestouchで親指シフト入力を可能にする Plus Shift2007-05-31

夢想形
PFU Happy Hacking KeyBoard Professional JP で親指シフト その22008-11-15
PFU Happy Hacking KeyBoard Professional JP で親指シフト その3

親指シフト(31) Majestouch MINILA 68キー日本語カナなし で親指シフト
親指シフト(32) Majestouch MINILA 68キー日本語カナなし で親指シフト その2
親指シフト(33) Majestouch MINILA 68キー日本語カナなし で親指シフト その3
親指シフト(34) Majestouch MINILA 68キー日本語カナなし で親指シフト その4

ALPS軸換装をやってみようと決意するきっかけになったHP
SANDY55mck-89s P-II
走風窯のキーボード改造記・FILCO89J改

ALPS軸の全てがここに。
キーボードの部屋

改造の域を越えているが、ここまで出来る事を教えられた記事
tono's roomのカタカタッ・コトコトッ
PCB-GAME-ROOMのキーボード情報

あらためて、感謝、感謝。
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