TECK209は快適に使えるようになったが、ときどきホームポジションを間違えて訳の分からない文字を入力してしまう事が多々ある。一瞬IMEの不具合発生かと、ドキッとしホームポジション間違いと気づきホッとする。
精神衛生に悪いので、なんとかならないものかと考えていたときに以下の記事を見つけた。
ホームポジション位置への導き | www.izu3.net ホームポジションマーカは控えめが好みなので、この間違いを強調して教えてくれるアンチ・ホームポジションマーカを作るという考え方を参考に最適なマーカを探してみた。


そして、見つけたのがこれ。軍手の滑り止め。
形状も大きさも丁度いい。結構強力に接着されているが、針先で周りの繊維をある程度切り取り、ピンセットでむしり取る。これを、キートップの真ん中に接着剤で張り付け、アンチ・ホームポジションマーカ完成。
かと思ったが、試してみると見るとマーカの主張が強すぎてG/Hキーを打鍵するときの違和感が気になって打鍵に集中できない弊害があった。


マーカの存在感を少し小さくする対策として貼る位置をキートップの角に変えてみた。
ちょうど良い按配。ホームポジションを間違えたときは、人指し指がすぐそれを関知する違和感があり
通常打鍵時は、控えめで入力の邪魔にならない。
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FILCO ZERO Tenkeyless(FKBN91Z/NB)の親指シフトキー加工 3台目。このキーボードもスペースバーの長さが、標準の親指シフトキー2個分と同じなので、Bキーの下に一文字サイズの
キーは置かないで、純正(?)のB下割れにしてみた。
キースイッチは常用しているALPS緑軸より少し柔らかい感触のある黄軸に換装。
打鍵音改善効果を再確認したくなったので、今回は鉄板重量化なし。
基盤と鉄板の隙間を充填する材料をセルスポンジではなく発泡スチロールを使用。
しばらくcherry軸を使ったあとだからか、改めてALPS軸のタッチの良さを痛感している。
キーを押すときのしっとり感はALPS軸ならではのもののようだ。
鉄板重量化省略と充填材を変更したため、打鍵音はやや硬めの乾いた感じのカタカタ音になったが
これはこれで、耳に心地よい。


  | 5mm厚の発泡スチロール板を軸穴をくり抜き鉄板と基盤の隙間に充填。吸音効果は無かったが、隙間に埃が溜まることは防止できそう。 |
 | ALPS黄軸の押下圧は50g弱とやや重目なので、キートップの裏側に鉛シートを貼り付け、キートップを若干重くしてみた。文字キー35個の重さを比較すると、1キー当たりの重量UPは1g以下だが打鍵音・底打ち感が少し丸くなった感じがする。 |
TECK209で軽快に親指シフト入力できることが分かったので、
より快適に使うための改良を実施。
見た目では、キートップをリマップに合わせて付け替えると同時に日本語かな無しに変更。
見えないところでは、
キータッチ改善:軸を茶軸(tactile feel)から赤軸(linear touch)に換装。
打鍵音改善:鉄板を重量化。基盤と鉄板の隙間を充填。
これで、オリジナルの打鍵音は、概して「硬くて乾いた」感じだが、これを「柔らかなしっとりした」感じになる。
Truly Ergonomic 209は最初の印象は最悪だったが、今では一番のお気に入り。

  | 鉄板重量化&剛性強化 鉄板の裏側に厚さ1mmの鉛シートを両面テープで張り付ける。全面に張り付けたかったが、鉛シートの在庫が無いので左右キー3列は鉛なし。(やみ雲に重くしても効果に差が無いので量としてはこれで充分)
鉛貼りが終わったら、全軸を鉄板に装着。軸は穴の上下に噛み合わせの爪があり、ここに鉛を貼ると噛み合わせ固定出来ない。貼りすぎた鉛を削りながら、ひとつずつ軸を取り付けていく。
|
  | 隙間の充填 防振・吸音効果がある1.5mm厚のセルスポンジを軸穴部分をくり抜いて鉄板とPCB基盤の隙間に充填する。
あとは、全ての軸足をPCB基盤のスルーホールを通る様に合わせてセットし半田付けして完了。
ケーブルを繋ぎPCに接続して、全キー接点確認。万が一不良キーが見つかったときは、当該キーを交換する。 交換用キーのストックが無いときは、pause/breakなど使わないキーと交換する。 |
cherry茶軸(タクタイルフィール)と赤軸(リニアタッチ)は軸の形状がちょっと違うだけで
その他の部品は同じものが使われている。
茶軸は接点スイッチを押す部分に「く」の字形の突起がある。赤軸は平。
この突起をヤスリで削って平にすると、赤軸と同じリニアタッチになる。

cherry茶軸も悪くはないが、親指シフトにタクタイル感はじゃまなので、赤軸に交換するため分解しました。

パームレストは9本のネジを外せば簡単に外れます。赤丸のネジは上下のパームレスト筐体を結合しているもの。
青丸のネジで本体とパームレストを固定しています。


本体は見えている6本のネジとシールの下に隠れた2本のネジを外し青丸部分の噛み合わせを外すことで上筐体と下筐体が分離できます。

特に注意書きはないが、ネジを隠しているシールを剥がした時点でメーカ保証外となるので、それなりの覚悟は必要。
購入後3日でメーカ保証を放棄。



基盤の配線はいたってシンプル。かと思ったらマトリクスの片側しか見えてない感じ。基盤の裏側にも配線があった。

2層式の配線はパターンカットの場所の見極めが難しそうなので、配線変更は断念。ソフトリマップ対処で良しとする。

ダイヤテックが代理店販売しているエルゴノミクスキーボード。
Truly Ergonomic 209 English International and Asia
2つに分割されたスペースキーの左側はDipスイッチの設定でスキャンコードを変えられるので
簡単に親指シフトができる。とりあえず以下のキー変更をして使ってみる。
※こちらの本家提供のツールを使って、キーボード本体の定義をカスタマイズする方法もあります。
Firmware Upgrade - Truly Ergonomic Mechanical Keyboard

設定方法
Dipスイッチは1、3、4をOFFにする。
chgkeyで以下のリマップを登録。
左スペース:Dipスイッチ3をOFFにするとスキャンコードが0x005cになるので、これを無変換キーに変更。
chgkeyを起動し調査(I)をクリック。「キーボードのキーを調べます」のサブ画面が出たところで
左スペースキーを押下すると、キーのスキャンコードは 0x005c と表示されるので、上のスキャンコードでキー変更するボタンを押す。割り当て画面がでたら[無変換]を指定。
その他のキーは通常と同じ操作で変更可能。
登録ボタンを押して、再起動すれば完了。


親指シフト入力のキー設定ができることと、親指シフト向きキーボードかは別の話。
エルゴに慣れていないこともあるが、このブログを書くのに1時間程度使った感じでは、あまり快適とは言えない。
利用開始3日目
以下のキー変更を行い、大分使い易くなった。入力速度はまだまだ遅い。
隠しネジを2本発見。1年保証を放棄して分解。配線がいたってシンプル。これなら配線変更も楽にできそう。
新品なのに英字のOキーがチャタリング気味。cherry茶軸はタクタイル感がじゃまなので赤軸に交換するか
思案中。そこまで手間をかける価値があるのか?

利用開始5日目
変換候補選択や変換範囲指定をするときに、無意識のうちに右下のキーを押す癖が身についているので、カーソルキーがこの位置にあると、いくら軽快に文字入力が出来る様になっても、変換操作で躓きイライラがつのる。
右下4個のキーを↓↑←→に変更。これでやっとストレスなく親指シフト入力が出来る様になった。
エルゴノミクスキーボードに移行するための4つのコツ 2007年に書かれた記事だが、これを参考に「脇を開けて打つ。」ようにしたら誤打鍵も減少。
コツの4番目に「慣れないうちは、無理に使わない(イライラするから)」とある。
なるほどと納得する反面、「キーボードは自分が使いやすい様に改造すべし」のモットーを捨て
キーボードに合わせて打ち方を変えることを要求するエルゴノミクスの真価はまだ、見えない。
利用開始7日目
キー配置の戸惑いはなくなり、Japanistの変換辞書のバカさ加減が気になる様になったので、
しばらくメインPCで使ってみるつもり。
エルゴノミクスキーボードを初めて使ってみたが、慣れるのに1週間かかったことになる。
親指シフト入力を覚えてみようとする人たちも、最初は似たような葛藤をしているのかなと、ふと思う。
その後(最終形)


真ん中の5つのキーは親指または人指し指でしか押せないが、押下時にホームポジションを維持できない。
SPACEキーとTABキーに盛土をして、この問題を解決。従来のキーボードと同様の速度で打鍵できるようになった。
いろいろとカスタマイズが必要だが、十分に親指シフトキーボードとして使えると思う。
慣れてみると確かにパームレストに置いた手のひらを浮かすことなく、打鍵できるので手首の負担が無い。