Cherryのキートップは軸とのはめ込み面がフラットでかみ合わせが無いため、指で摘んで簡単に外す事ができます。
メンテナンスで分解するときには楽でいいのですが、使用中に、打鍵した強さや、打ち方によっては、キートップが弾けて取れることがあるのは困りものです。
キートップと軸のはめ込み部分の隙間を小さくして、脱落を防止しました。

(1)キートップを外します。
(2)メンディングテープを短冊状に切り片側が軸受けからはみ出す位置に貼り付けます。
(3)はみ出したメンディングテープを折り曲げて軸受けの外側に貼り付けます。
(4)軸受けの内側にメンディングテープを軽く押し込んで軸に取り付けます。
これで、指で摘んでもちょっと力をいれないと取れなくなります。
富士通が提供している親指シフト練習ソフト(OYATYPE)はJapanistの快速親指シフトで使う限りは何の問題もないが、やまぶきRとATOK2011で使うとATOKがJISかなモードになってしまい親指シフト入力になりません。

スペースキーを押して練習を開始するとOYATYPEがカナモードになり、連動してATOKもカナモードに切り替わってしまいます。

その結果、やまぶきRでローマ字入力したはずが、JISかな入力になってしまいます。

やまぶきRの配列定義を直接入力指定にすると、この現象を回避できます。

【やまぶきRの配列定義】
[ローマ字シフト無し];1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 - ^ \ キー
'1','2','3','4','5','6','7','8','9','0','-','々','¥';Q W E R T Y U I O P @ [ キー
'。','か','た','こ','さ','ら','ち','く','つ',',','、','゛';A S D F G H J K L ; : ] キー
'う','し','て','け','せ','は','と','き','い','ん',後,逃;Z X C V B N M , . / \ キー
'.','ひ','す','ふ','へ','め','そ','ね','ほ',/,無[ローマ字左親指シフト];1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 - ^ \ キー
'?','/','~','「','」','[',']','(',')','『','』','£','¬';Q W E R T Y U I O P @ [ キー
'ぁ','え','り','ゃ','れ','ぱ','ぢ','ぐ','づ','ぴ','¢','゜';A S D F G H J K L ; : ] キー
'を','あ','な','ゅ','も','ば','ど','ぎ','ぽ',無,'*',']';Z X C V B N M , . / \ キー
'ぅ','ー','ろ','や','ぃ','ぷ','ぞ','ぺ','ぼ','゛',無[ローマ字右親指シフト];1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 - ^ \ キー
'?','/','~','「','」','[',']','(',')','『','』','£','¬';Q W E R T Y U I O P @ [ キー
'゜','が','だ','ご','ざ','よ','に','る','ま','ぇ','¢','゜';A S D F G H J K L ; : ] キー
'ヴ','じ','で','げ','ぜ','み','お','の','ょ','っ',':',']';Z X C V B N M , . / \ キー
無,'び','ず','ぶ','べ','ぬ','ゆ','む','わ','ぉ','¦'ダウンロード(右クリックで対象をファイルに保存)はこちら→
Nicola_kana.txt (ダウンロード後拡張子を.txt→.yabに修正してください)
この定義はOYATYPE専用ではなく、通常の文字入力でも使えました。
Google日本語やMS-IMEでも使えます。(Japanistでは使えません)
また、IMEの入力モードを「ローマ字入力」ではなく「かな入力」にしても使えたので
JISかな入力と親指シフト入力を併用する場合に、IMEの入力モードを変更する手間が省けます。
注)
やまぶきRをIMEの入力モードを「かな入力」で使うことは、マニュアルに記載された機能ではありません。
補足)確認した環境は以下の通りです。
Windows7 (最新UPDATEまで適用済み)
やまぶきR 1.9.0
ATOK2011、MS-IME、Google日本語
親指シフト入力に適したJISキーボードの特徴として俗にB下割れと呼ばれる物があります。
ハードオフのジャンクコーナーでB下割れキーボードを見つけたので、試しに買ってみました。
SPACEキーと変換キーが親指ホームポジションにあり、横幅も充分。両隣の無変換キー、かなキーも楽に親指で操作でき形はまさに親指シフト向きです。
メーカ不詳、Model名はK7000です。


とは言え、親指シフト入力キーボードの必要条件はキー形状だけではありません。
個人的見解ですが、以下の条件が必要と考えています。
1)キータッチが滑らかなこと。
2)押下圧が小さい(30~45g程度)こと。
3)設置したキーボードに安定感があること。
4)親指シフトキーが適切な位置(左シフトはF,Gの下、右シフトはH,Jの下)にあること。
4)底打ち感が明確なこと。
5)耳触りの良い底打ち音(打鍵音)であること。

1)キータッチが滑らかなこと。
は土台が貧弱な激安キーボードでは改善しようがないが
2)押下圧が小さい(30~45g程度)こと。
は、ラバードームの穴開けで調整できます。

まずは分解。裏側のネジを外して上筐体と下筐体を分離します。

次にメンブレンシートを外します。

ラバードームを取り出します。

ラバードームを裏返し、各キーごとに4mmの穴を3箇所開けます。これで押下圧が60gから35gに軽減されます。


SPACEキーはラバードーム2個なので、穴を4つ開けました。

押下圧が軽くなって楽に打鍵できますが、引っかかりがあり高速打鍵はできません。
常用しているALPS軸やCherry軸のキーボードと比べると打鍵速度が30%くらい遅くなります。