エスリルキーボードの制御回路は部品点数が少なく、シンプルなのでRboard for Macのエンコーダをエスリル仕様に交換しました。 見た目はケーブルがUSBケーブルに変わっただけですが、キーボード側で親指シフト入力するので、PC側にJapanistや「やまぶき」などの擬似エミュレーションアプリを必要としません。MACでもUSBに繋ぐだけで親指シフト入力できるOSフリーな親指シフトキーボードになりました。
◆既存の制御基板、部品の取り外し Rboard for MacはもともとAskeyboardをMac仕様に改造したものなので、本来コントローラチップがあるところに増設された制御基板が載ってます。この増設基板とその他の制御部品(LED部分以外)を取り除きます。 取り除いた部品に繋がっていたプリント配線は全てパターンカットします。
◆部品を取り除いてできたスペースにエスリル制御回路用の部品を載せ配線します。 制御回路の配線が終わったところでHIDbootloaderだけを書き込んだPIC(18F8445)を着け、PCに繋ぎ正常にキーボードデバイスとして認識されることを確認します。 ◆Rboard for Macのキーマトリクスを解析します。たまたまですがエスリルと同じ8×12のマトリクスだったので、 そのまま配線が使えました。ただColumn側配線の逆流防止素子は極性が逆になっているので、全てジャンパー線を繋ぎ無効にしました。 解析したマトリクスパターンに合わせてPICに配線します。 ◆エスリルファームのソース定義を修正しHEXファイルを作ってHIDbootloaderでPICに書き込み完成です。 もともとのエスリルファームはR1C2が空きになっていますがファーム内部の制御用(VOID_KEY)に使っているのでRboardマトリクスの空きR5C10に割り当てを変更しました。