親指シフターの評価が高いRboard Pro for PCはPS2コネクタなので最近主流となっているPS2端子の無いPCに繋ぐためにPS2・USB変換ケーブルが必要です。
PS2・USB変換ケーブルも相性が厳しく、現状問題なく使える事が確認できているのはRC-U2MKくらいです。
さらに、Rboard ProをカナONの状態で使用すると、数字キー1、2などを押したときIMEが英数モードに替ってしまったりしてモード合わせを都度手動でする手間で気持ちよく文書入力することが出来ません。
カナOFFの状態であれば、普通のJIS日本語キーボードとして安定した入力ができます。PC側にやまぶきRや快速親指シフトなどの擬似エミュレーションソフトを入れれば親指シフト入力もできます。
ただし、左右の親指シフトキーがSPACEになってしまうので、手前の小さな無変換、変換キーで親指シフトする必要があり、実用的ではありません。
この問題をRboard Pro for PC付属の「Rboardアシスト」アプリで解決します。
※Rboardアシストはキーボード側でハード的にキー配列を変更するアプリです。
左親指シフトキー → 無変換キー
右親指シフトキー → 変換キー に変更します。
これで、
USB接続のWindows7(64bit)+やまぶきRで快適に親指シフト入力出来るようになりました。
(MACでも普通のJIS日本語106キーボードとして認識される様です。)
とはいえ、古いアプリなので、それなりの環境を用意する必要があります。
製品付属のFDに入っているRboardアシストはWin95~98、NT4.0用なのでいま使っているWindows7(64Bit)では
動きません。WindowsXP用のRboardアシスト(RbPro_0526.exe)がリュウドウのHPで配布されていましたが、サポートが完全終了し今は入手できません。(facebookの親指シフトグループで相談し入手しました)
Windows7対応版はないので、PS2端子のあるWindowsXP以前の環境が必要になります。
もう使わなくなって久しいPS2端子付のAT互換PCを物置から出し、WindowsXP SP2をクリーンインストールして作業環境を整えました。がRboardアシスト(RbPro_0526.exe)をインストールしただけでは、すんなり動いてくれませんでした。RbPro_0526.exeが最新版ではないのかも知れませんが、これしかないので格闘です。
以下はその顛末記です。
【Rboardアシスト起動エラー】 WindowsXPをクリーンインストールし他のアプリは何もインストールしていないのに、以下のエラーで起動できません。(;。;)
Rboard Pro 用のキーボードドライバがインストールされていない、もしくはマウスドライバのインストール等でi8042prt.sysファイルがRboard Pro未対応の物になっています。
このままだとRboard Proを正常に使用する事ができませんので、Rboard Pro用のキーボードドライバをインストールしてWindowsの再起動を行ってください。 デバイスマネージャでキーボードドライバを確認すると、英語キーボードになっていたので日本語キーボードに変更しました。が起動できません。
Rboardアシストを互換モードで起動して見たところ、正常に起動しました。
とりあえずバージョンを確認しました。
【データ転送エラー】 配列変更定義は問題無くできましたが、そのデータをキーボード本体のフラッシュROMに転送できません。
【i8042prt.sysを強制的に入替】
起動エラーメッセージに書かれているi8042prt.sysは調べてみるとキーボードドライバーの様なので、フォルダ検索してみると、Rboardアシストインストールフォルダ配下に旧いi8042prt.sysを発見。
実際に動いているのはC:\Windows\System32\driversのi8042prt.sysなので2世代旧いことになる。この世代差がRboardアシストのインターフェースに影響しているのかも知れない。


壊れても惜しくないシステムなので、safeモードでWindowsXPを立ち上げてC:\Windows\System32\driversのi8042prt.sysをRboardアシスト付属の旧いものに置き換えて見たところ、互換モードにしなくてもRboardアシストが正常に起動しました。\(^_^)/

バージョン表示がちょっと変わりました。
【フラッシュROMイメージの変更】 無事に起動できたので、ユーザーズマニュアルの手順に沿ってキー配列を変更しました。
 | キー配列変更ユーティリティを起動し、ROMイメージ「親指ひゅんQ向け」を選択 親指ひゅんQという名前に時代を感じますが、擬似エミュレーションで親指シフト入力するためのROMイメージです |
 
| 付属の親指ひゅんQ向けイメージは左右の親指シフトキーを無変換・変換に換えるだけでなく、赤丸部分もJIS配列的に換える様になっているので、ここはキートップ通りになる様に変更しました。またAキー左はCapsLock派なのでここも入れ替えます。最下段の無変換・変換キーはATOKでの使い勝手を良くするため、EnterとSpaceに換えました。 |
  | 変更した配列定義をオリジナルのROMイメージとして保存します。 |
フラッシュROMイメージの転送ポップアップに「はい」をクリックすると転送処理が起動されます。「転送開始」をクリックして転送処理が終わるのを待ちます。


転送処理中はキーボードのRランプが点滅しています。点灯に変わるまで、じっと待って完了です。転送処理は1分程度で終わります。
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